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「キングダム/見えざる敵」をお勧めします。

僕達の知らない、世界の話です。

画像:kingdom.jpg説明
オスカー俳優ジェイミー・フォックス主演で放つ、緊迫のサスペンス・アクションです。1996年に米国人も犠牲になった、サウジアラビアでのホバル・タワー爆破事件をヒントに、サウジで起きた自爆テロによって仲間を失ったFBIの精鋭たちが、現地に乗り込みサウジの捜査当局との摩擦を乗り越え、テロ首謀者を追い詰めていく壮絶な闘いをスリリングに描いています。
監督は俳優としても活躍する「プライド 栄光への絆」のピーター・バーグ、米国の捜査機関FBIが他国で活動するという一見荒唐無稽とも思える設定を説、得力ある物語に仕上げたのはジョー・カーナハン監督の実弟で、ハリウッドで期待を集める新鋭マシュー・マイケル・カーナハン。共演にジェニファー・ガーナーや、『顔がコワい選手権名誉2位』のクリス・クーパーなど。


 ある日、サウジアラビアにある石油会社の外国人居住区で自爆テロ事件が発生。死傷者は300人以上にのぼり、犠牲者の中にはFBI捜査官も含まれていた。その首謀者がアルカイダと関係のあるアブ・ハムザと推察したFBI捜査官フルーリー(ジェイミー・フォックス)は現地捜査を志願。しかし、穏便な解決を望む両国外交筋とサウジ政府の拒否によって却下されてしまう。するとフルーリーは独自の手段で駐米サウジ大使に直接要求、捜査期間を5日間、そして常にサウジ警察が同行するという条件で許可されるのだった。こうして、法医学調査官のメイズ(ジェニファー・ガーナー)、爆発物専門家のサイクス(クリス・クーパー)、情報分析官のレビット(ジェイソン・ベイトマン)と共にサウジに降り立つフルーリー。そこで彼らは、事件現場の凄惨さを目の当たりにする…。


96年にサウジアラビアで実際に起こったテロ事件を題材にした、ピーター・バーグ監督が贈る社会派アクションでした。

『レイ』のオスカー俳優のジェイミー・フォックスやジェニファー・ガーナー、相変わらず顔がコワいクリス・クーパーなどが出演していました。

サウジアラビアの首都リヤドにある石油会社の外国人居住区で自爆テロが発生、100人以上の犠牲者には2人のFBI捜査官も含まれていました。FBIのジェイミー・フォックス演じるロナルド・フルーリーはテロの首謀者がアルカイダの一員と推察、5日間だけ現地で捜査できるよう特別に認めてもらい法医学捜査官のジェニファー・ガーナー演じるジャネットと、爆発物専門家のクリス・クーパー演じるグラントに情報分析のジェイソン・ベイトマン演じるアダム・レビットの4人と現地へ捜査に向かいます。しかし捜査には常にサウジ国家警察のアシュラフ・バルフム演じるガージー大佐らに監視され、捜査は難しく・・・。

映画が始まってすぐにサウジアラビアの外国人居住区で爆弾と自爆テロ事件が起こり、そこからずっとピンと張り詰めた緊張感が解けないまま映画が続いていきます、FBIとサウジアラビアの警察が互いに意志の疎通が上手く行きませんが次第に理解しあい、協力して捜査に当たっていく姿を上手に描いていました。

“9・11”以降、アメリカ人は中東系のアラブ人を敵とみなしていますよね、今僕が見ている人気テレビドラマ『24』でもアラブ人がロシア製の核爆弾を使いますし、実際にハイジャック犯は大方がサウジアラビア人でしたしオサマ・ビンラディンもサウジアラビア人、この映画の監督ピーター・バーグはだからこそアメリカ人とアラブ人がともにテロリストと戦っている姿を描きたいと思ったと言います。

まるで戦争のようなテロリストたちとの戦いをやるうちに現状は変わってきますが、その戦闘シーンやアクション・シーンはとにかく凄まじいの一言でリアル過ぎて怖いぐらいでした、本当にイスラムでは身体障害者や子供や女性の体に爆弾を巻き付かせるらしいですからね、特にラストの戦いには筆筆舌に尽くし難い迫力で言葉もありませんでした。

世界には日本人の知らない世界があるのだとつくづく感じさせてくれた映画でした、可愛らしくて強い“なんでベン・アフレックなんかに惚れたんだ”ジェニファー・ガーナーも、“顔がショーン・ビーンの次に怖い”クリス・クーパーについて語る暇がないくらいリアルなアラブでの戦闘シーンでした、ジェイミー・フォックスも流石の演技でした。
痛い映画でしたが素晴らしい作品でした、お勧めします。