 | 多大な代償を払って生き延びるか、諦めて死ぬか。究極の選択を迫る死のゲームを仕掛けていた謎の男ジグソウは、前作でついに最期を遂げました。ですが、彼は自らの死を悟って新たな布石を打っていたのです! 複雑に絡み合う伏線とショック場面で熱狂的な人気を集める、ホラー・サスペンスの第4弾です。またもや始まる惨劇と、ジグソウの遺志を受け継ぐ人間の謎が展開されていきます・・・。時系列をずらしたトリッキーな構成や過去作から引き継ぐ伏線など、前3作と共に何度も見返したくなる作品となっています(というか見なおさないと分かりにくいかも・・・)。監督は2作目以降を手がけるダーレン・リン・バウズマン、主演のジグソウには勿論トビン・ベルです。
ジグソウ(トビン・ベル)の死後、彼の遺体の中から蝋で固められた異質物が摘出される。それは、ホフマン刑事(コスタス・マンディロア)へ宛てた死のゲーム継続のメッセージテープだった。ジグソウにはまだ協力者がいると推察したホフマン、SWAT、FBIは、ただちに捜査を始めることに。そんな中、SWATの隊長リッグ(リリク・ベント)は自宅で何者かに襲われ、やがて目覚めるとバスルームに横たわっていた。そしてTVモニターには、どこかで囚われの身になっているホフマンと失踪中のエリック刑事(ダニー・ウォールバーグ)の姿が映し出され、彼らを救うためのゲームに強制参加させられてしまう。制限時間は90分。こうしてリッグは、ジグソウと同じ手口でゲームを仕組む何者かに翻弄されていく…。
複雑に絡み合った伏線とショッキングなシーンが人気の、リー・ワネルが贈ったホラー・サスペンス・シリーズの第4弾です。勿論『ライオンズ・ゲート』の作品です、サスペンスではありますが、グロさはますますパワー・アップしていました。 ジグソウの遺体から死のゲーム続行を告げる、メッセージが見つかってさらなる惨劇の幕が開きます、前回の『ソウ3』でキレイに終わっていたので続編は意外で残念でもありましたが、どんな作品が出来上がったのか興味はあったので楽しみでもありました。 遺体安置室でトビン・ベル演じるジグソウが検視解剖されるシーンから映画は始まります、頭蓋骨に切開した跡が見つかり胃の中からは“ジグソウのゲーム”を始めるカセットが、すぐに殺人課の刑事が再生するとジグソウの声で『ゲーム開始』が告げられます。 前作で殺されたディナ・メイヤー演じるケリー捜査官の死体を見つけたリッグとホフマン刑事は、ジグソウの秘密を暴こうとやってきたFBI捜査官のペレーズとストラム捜査官に協力します。そしてリッグには行方不明のドニー・ウォルバーグ演じるエリックとホフマン刑事の、命を助けるチャンスをあげようとジグソウからのビデオが届きます・・・。 オープニングのシーンだけでこのシリーズ最高の『スプラッター映画』になりましたね、ジグソウならやりそうなことでしたが自分の死体を使ってもゲームを続けるあたり、実にジグソウらしい“殺人ゲーム”の続け方だと感心しました、全体的にスプラッター度はシリーズの中で最強だったのかなと思います。 口を縫われてしゃべれない男と目を縫われてモノが見えない男の、いきなり始まりいきなり終わる格闘シーンも面白かったです、この時勝った方が後々大事な役割を持つようになります。 トビン・ベル演じるジョン・クレイマーが愛しい妻のジルと別れて、何故何時どのようにして“ジグソウ”になってしまったのかが分かります、この『ソウ4』はジョン・クレイマー=ジグソウが主役でした。 果たしてリッグは捕らわれたエリックとホフマンを助けることが出来るのでしょうか、ジグソウの言う『私の見方でモノを見ろ』とは・・・。 この終わり方と“ジグソウの言葉”を聞くと、このシリーズはまだまだ続くことになると思います、シリーズ4にしてはかなり良く出来ていたと思います、お勧めします。
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