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「13F」●をお勧めします。

これ、かなり拾い物の傑作SFでした。

画像:therteen13f.jpg説明
コンピューター・ソフトの開発者が仮想現実界を行き来するうちに、現実と仮想現実の区別がつかなくなってゆくSFサスペンスです、製作は「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒでした。
監督は「ゴジラ」の第2班監督だったジョセフ・ラスナックで、出演は「ロング・キス・グッドナイト」のクレイグ・ビアーコに「ベティ・ペイジ」のグレッチェン・モル、ヴィンセント・ドノフリオや“パーマー大統領”のデニス・ヘイスバートにアーミン・ミューラー・スタールなども出ていました。



 コンピュータ・ソフトの開発者ホール(クレイグ・ビアーコ)は、ヴァーチャル・リアリティの技術を使ってコンピュータ内に1937年のロサンゼルスを再現しようとしていた。だが上司のフラー(アーミン・ミューラー・スタール)が何者かに殺される事件が起こり、ホールが容疑者となってしまった。アリバイが無いどころか、犯行時間の記憶自体失っているホールは、突然の事態にパニックとなる。やがて彼は、研究の過程で1937年の仮想世界と現実世界を行き来していたことを知る。その鍵を握るのは“13階”……。


『インディペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ製作による、SFファンタジー・サスペンス・ミステリーでした。
奇想天外なストーリーが展開されるSFサスペンション・ミステリー作品で、クレイグ・ビアーコにグレッチェン・モルにヴィンセント・ドノフリオ、“パーマー大統領”のデニス・ヘイスバートにアーミン・ミューラー・スタールら出演陣の演技も素晴らしかったです。

コンピューター・ソフトの開発者のクレイグ・ビアーコ演じるホールとアーミン・ミューラー・スタール演じるフラーは仮想空間を創造、コンピューター内に1937年のロサンゼルスを再現しようとしていましたが、ボスのフラーが仮想空間の実験中殺されてしまい娘のジェインと名乗る謎の女性が現れます。
ホールは同僚のヴィンセント・ドノフリオ演じるホイットニーに仮想空間の実験を聞き、容疑者となってしまったホールは事件の真相を追うために自らから危険を冒して仮想空間へ、そうしているうちにホールは実験の場となる13階に秘密が存在しそこで危険な二重生活が展開されていることを知りますが・・・。

いきなりオープニングからデカルトの“我思う故に我あり”というメッセージから映画が始まります、パソコンのことや仮想空間のことは難しいしとても複雑で“個体”がどうだとかは前半は良くわかりませんでしたがストーリーは素晴らしかったです、全ての証拠が自分を犯人と言っていて主人公のホールは自分の存在そのものさえ疑わざるを得なくなるという非常にスリリングな展開になります。

本当に話は非常に複雑で難解でヴィンセント・ドノフリオの仮想空間でのバーテンのアシュトンも怪しければ、フラーが仮想空間では若い女性が好きでホールを助けたジェインというフラーの娘を名乗る女も本当はナターシャというレジ打ち、そしてホールは仮想空間を知られたバーテンのアシュトンに殺されそうになり更に恐ろしい現実を知ることになります、そして“世界の果て”という言葉と現実が襲いかかってきて・・・。

グレッチェン・モル演じるフラーの娘ジェインがお互いに前に会ったことがあると言うホールに、『デジャヴュは一目惚れの証』と答えるシーンは素敵でした、グレッチェン・モルの気品のある美しさ・可愛らしさを再確認させらされた気分でした、ヴィンセント・ドノフリオの演技の上手さも再確認しました。

このSFファンタジー・ミステリーは非常に良くできたラブ・サスペンス・ミステリーでした、あまり間延び感も無くストーリーもテンポも展開も素晴らしくて非常に面白いSFファンタジー・ミステリーでした、愛と謎と感動の織りなすハーモニーをあなたもお楽しみください、お勧めします。