 | 神様から1週間だけ万能の力を与えられた主人公を描く爆笑編、「ブルース・オールマイティ」の続編です。前作では主人公ブルースのライバルという脇役だったエバンが、今度は神様と対面する主人公に昇格しますが、大勢の運命がかかった非常事態に、前任者ブルース以上に悪戦苦闘するはめに・・・・。 クライマックスの巨大スペクタクルが見ものの本作、一説によれば1億7500万ドルも製作費がかかり、史上最も金がかかったコメディとなったそうです。 前作に続いてエバンに扮するのは、「40歳の童貞男」「ゲット スマート」の喜劇派スティーヴ・カレル。共演に前作に引き続き神様役にモーガン・フリーマン、共演にジョン・グッドマンにローレン・グレアムなど。監督は前作に続いてトム・シャドヤックが当たっていました。
“世界を変えよう”を公約に掲げてみごと下院議員に当選したエバン・バクスター(スティーヴ・カレル)はTVキャスターの仕事を辞め、一家でヴァージニア州の郊外へ引っ越してくる。そして、早速ベテラン議員ロング(ジョン・グッドマン)から大役を任されるなど幸先の良いエバン。ところが、公約を実現したいと神に祈った次の日から状況が一変、神(モーガン・フリーマン)がエバンの前に現われ、ノアのごとく箱船を作るよう告げられる。こうしてエバンのもとにはどこからともなく動物たちや船の材木まで集まり、否応なしに船を作るハメに。さらに、エバンはヒゲも髪も急激に伸び始め、容姿がノアそっくりになっていく。やがて、洪水が起きるという日に箱船が完成。しかし、誰もが冗談と思った矢先、ダムが決壊し、本当に洪水が発生してしまう…。
題名からも分かるようにジム・キャリー主演の『ブルース・オールマイティ』の続編です、『ブルース・オールマイティ』の人気が出たので“フラット・パック”の一人でジム・キャリーの競争相手エバンを演じた、スティーヴ・カレル主演で続編を作ってしまおうと出来た作品でした。 確か1億ドルはギリギリ突破しましたが思ったよりも興行収入が芳しく無かったんですよね、どんなものなのかお手並み拝見といったところでもありました。 キャスターから下院議員に当選したスティーヴ・カレル演じるエバン・バクスター、エバンは新車も豪邸も手に入れますが選挙公約の“世界を変える”自信は今ひとつ。 妻のローレン・グレアム演じるジョーンに『神様にお祈りしないの?』と言われて『世界を変えたい』と祈ると、翌朝から朝の7時にセットした目覚ましが6時14分になり家には頼んでいない何かの組立キットが。 やがてエバンは『創世記の6:14』だと思いますが、モーガン・フリーマン演じる神様に『創世記6:14の通りに、箱舟を作れ』と言われます。果たして彼の『世界を変えたい』といった祈り・願いは通じるのでしょうか・・・。 オープニングがC.C.R.の『雨を見たかい?』で始まったのは感激でした、『40歳の童貞男』に引っかけて『40歳の処女マリア』という映画が上映中だったり、随所に小ネタが挟んであってなかなか面白かったです、芸達者のジョン・グッドマン演じるロング議員がこの映画の敵役でしたし。 『ブルース・オールマイティ』に比べると若干物語の構成や質が落ちるかなと、感じた部分はありましたがそんなにつまらない作品だとは感じませんでしたね、ジム・キャリーvsスティーヴ・カレルの知名度というか差が出たのかなぁとも思いました。 アメリカ人やキリスト教を信仰するヨーロッパなどはキリスト教を信じるくせに、“神の声”を聞いたとか言うと間違いなくおかしいヤツだと決めつけますよね、教会のミサに行ったりお祈りしたりしてるのにおかしいですよね。 なんだかんだ言っても結構楽しめた作品でした、動物たちの仕草や人間たちとの共演も面白かったです、スティーヴ・カレルが好きだから僕は面白かったですよ、家族愛も楽しめた作品でした、お勧めします。 |