 | TVに犯行声明を送りつけてきた犯人による“劇場型犯罪”に対し、かつてメディアの批判にさらされた刑事はニュース番組に出演し、犯人と対峙する“劇場型捜査”を命じられる! 大胆な着想、緊迫感あふれる筆致が高く評価された雫井脩介の同名ベストセラー小説を、映像化の希望が殺到する中で待望の映画化となりました。 監督は「樹の海」でデビューし、第25回藤本賞新人賞に輝いた瀧本智行。脚本は「海猿」シリーズや「HERO」の福田靖。 主演に豊川悦司、共演には石橋凌や井川遥に松田美由紀、笹野高史や小澤征悦もいい味出していました。 2007年10月より全国公開されて大ヒットし、好評を博しました。
6年前、誘拐事件で犯人を取り逃した末、人質の少年を殺された責任を取らされ左遷された刑事・巻島(豊川悦司)。ある日、彼のもとに神奈川県警時代の上司で現・県警本部長の曾根(石橋凌)から連絡が入る。巻島に、難航している川崎連続児童殺人事件の捜査責任者となり、テレビで視聴者に情報提供を呼びかける大役を任せるというのだ。さっそく生放送のニュース番組に出演した巻島は、とつぜん“BADMAN”と名乗る犯人に直接語りかけ始め、犯人を挑発する。案の定、視聴者からは抗議の声が殺到するが、番組の視聴率は倍増、ライバル局も巻き込み報道は過熱していく。
WOWOWが立ち上げた劇場用映画レーベル“WOWOW FILMS”の、記念すべき第1弾として注目を集めたサスペンスでした。 6年前の児童誘拐事件で犯人を取り逃がした刑事・巻島、大きな挫折を経験した彼が“バッドマン”と名乗る姿の見えない児童連続殺害犯に、テレビを使った前代未聞の劇場型捜査で対決を挑みます。 意外なことに豊川悦司って刑事役は初挑戦になるんですね、2000年の大晦日に児童誘拐事件で犯人を取り逃がした神奈川県警のトヨエツ演じる巻島、最愛の妻その子の出産に立ち会えなかったばかりかその犯人を取り逃がしてしまい、その子は無事でしたが足柄暑に飛ばされてしまいます。 その6年後に自らを“バッドマン”と名乗る児童連続誘拐殺人事件が起こり、批判したニュースキャスターの井川遥演じる早津名奈の息子宛てに脅迫状が届きます。巻島は事件のためにテレビに出演して直接犯人に関する情報を集め、公開捜査だけではなく“バッドマン”を挑発するように話す巻島、やがて捜査は日本中を巻き込んで巻島達と犯人との攻防戦が展開されていきます・・・。 神奈川県警の刑事部長・その後の本部長に元A.R.B.の石橋凌、巻島の右腕の津田刑事に笹野高史があたり巻島の妻その子に松田美由紀さん。ニュースキャスターの早津名奈に井川遥さんで最近俳優ばかりの催洋一さん、腕ききの本庁の後藤に嶋田久作さんで石橋蓮司に片岡礼子と出演陣も超豪華。小澤征悦も”ユータロウ”にしか見えませんでしたが、才能無い親の七光り男を熱演していました。 シリアス・ムードで話しは進みテンポも良くて見ているこちらは、グイグイこの児童連続誘拐殺人事件に引き込まれていきます、特に犯人がついにボロを出した時にテレビから『震えて眠れ』とうったえた特は豊川悦司カッコ良かったです。 原作がしっかりしているんでしょうね、キャリアとノンキャリアとの対立を『踊る大捜査線』よりもシリアスに描いていて、後半はこちらも予想外の展開となりますがああいう終わり方もありかなと思いました、久々に“2時間ドラマの刑事モノ”以外の本格的な刑事映画を見た気がしました、お勧めします。 |