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「フリーダム・ライターズ」をお勧めします。

これも素晴らしい“悪ガキ更正映画”でした。

画像:FreedomWriters72.jpg説明
ロス暴動後のLAの高校で、人種差別や犯罪が日常沙汰という、生徒たちの苛酷な現実と直面した新任女性教師。教科書通りの授業では何の役にも立たないことを悟った彼女は、生徒たちに日記帳を配り、それぞれの悩みを書き綴るよう提案。心の悩みを共有し合うことで、彼らの間に友情と信頼の輪が広がった…。そんな奇跡の実話を映画化。「ボーイズ・ドント・クライ」「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー主演女優賞に2度輝いたヒラリー・スワンクが製作総指揮も兼ねて熱演。TV「グレイズ・アナトミー」の人気男優、パトリック・デンプシーにイメルダ・スタウントン、スコット・グレン共演です。


 1994年、ロサンジェルス郊外のウィルソン公立高校。ここに理想と情熱を持って赴任してきた若い国語教師エリン・グルーウェル(ヒラリー・スワンク)。しかし、2年前のロス暴動以来、激しさを増した人種間の対立は、彼女が受け持つ教室にも影を落とし、生徒たちはラティーノ、アフリカン・アメリカン、アジア系など、人種ごとに徒党を組み一触即発の状態。銃やドラッグがはびこり、その日を生きるのに精一杯で誰も将来のことなど考えようともしなかった。そんな生徒たちを相手に授業の進め方に苦心するエリン。ある日彼女は、生徒全員に日記帳を配り、何でもいいから毎日書くようにと提案する。やがて、徐々に本音を綴るようになった生徒たちは、次第にエリンに心を開き、そして自らの内面とも向き合い始めるのだった。


全米ベストセラーとなったノンフィクション小説を、オスカー主演女優ヒラリー・スワンク主演で映画化したものです。
ロス郊外の荒廃した高校に赴任した女性が、生徒に文章を書かせることによって夢や希望を抱かせるまでを、爽やかに綴った感動の実話の映画化です。
『マディソン郡の橋』の脚本などで知られるリチャード・ラグラヴェニーズが監督、共演にパトリック・デンプシーやイメルダ・スタウントン、スコット・グレンなどです、“オスカー候補作以外はつまらない”と言われるヒラリー・スワンクのお手並み拝見といった感じでした。
1990年代のロス暴動後の“差別撤廃”をして荒廃してきた高校に赴任してきたヒラリー・スワンク演じるエリン、弁護士を目指しますが暴動を見て“子供を法廷で弁護するのは手遅れ、教室から救うべきだ”と考え学校教師に、しかしエリンは現実の学校の生徒達に厳しい現実を思い知らされることになります・・・。
エリンは“仲間のために死ねば尊敬される”と聞いてあきれてしまい『ホロコースト』の話しをしますが、なんと『ホロコースト』の事を知っている生徒はたったの1人だけ、日本の学生達も同じようなんだろうなと思いましたが、『銃で狙われたことのある人』と訪ねるとクラスの生徒達のほぼ全員が手を上げたのには驚きました。
エリンは科長のイメルダ・スタウントン演じるキャンベル先生に色々反対されても、エリンはメゲずに離婚までしても生徒達のために頑張ります、学区長に直接頼み込んで生徒達を『ホロコースト博物館』の見学へ行ったり、生徒達もやる気になって『アンネの日記』のアンネをかくまったヒースさんを募金活動をして招待したりします。
こんな荒れ果てた環境に置かれた子供達が日記を書くだけで更正出来るのか、なんて思いましたが『日記』を書くことで生徒達の意欲なんかも変わるモノなんですね、エリンや生徒達の信頼関係も次第に強まっていきます。果たして彼女は反対する同僚やキャンベル先生に勝って、このクラスの生徒達を持ち続けることが出来るのでしょうか?
旦那さんのスコット役のパトリック・デンプシーも情けない役で良かったです、スコット・グレン演じる優しいパパも良かったし嫌われ役に徹したイメルダ・スタウントンも立派でした、最近彼女は強烈な悪役を演じることが多いですね。
『フリーダム・ライターズ』、なかなかこれも素晴らしい“悪ガキ更正映画”でした、お勧めします。