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「ミス・ポター」をお勧めします。

レニーと湖水地方の風景、素敵でした。

画像:misspotter44.jpg説明
1902年に第1作が刊行されて以来、国や世代を超えて世界中で読み継がれ、シリーズの累計発行部数が1億5000万部を超える大人気キャラクターとなったウサギ、ピーターラビット。その作者である女流絵本作家ビアトリクス・ポターの、時代に先駆けた自立心に富む女性としての生きざまや、知られざる悲恋を描いています。製作総指揮も兼任したレニー・ゼルウィガー(『ザ・エージェント』「ブリジット・ジョーンズの日記」)が好演を披露しています、ユアン・マクレガーやエミリー・ワトソン共演で、爽やかな感動作に仕上がっています。

 
 1902年のロンドン。世の中には、まだヴィクトリア王朝時代の封建的な風潮が残り、上流階級の女性が仕事を持つなど考えられなかった。そんな中、裕福な家庭に育った32歳の独身女性ビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)は、幼少の頃に湖水地方で出逢った動物たちの物語を絵本として世に送り出したいと考えていた。そしてある日、彼女の念願が叶い、青い上着を羽織った愛らしいうさぎ“ピーターラビット”を主人公にした物語が、経営者のウォーン兄弟によって出版されることに。すると、その“ピーターラビットのおはなし”はたちまちベストセラーとなり、シリーズ化される。また一方、経営者兄弟の末弟で編集者のノーマン(ユアン・マクレガー)と次第に惹かれ合い、恋に落ちるビアトリクスだが…。


世界111カ国で親しまれて1億5000万部のベストセラー児童文学書、『ピーターラビット』の生みの親である作家ビアトリクス・ポターの半生を、同書誕生の秘話や悲恋を軸に映す伝記ドラマです。
動くピーターラビットとビアトリクス・ポターを演じるレニー・ゼルウィガーの“共演”や、物語の舞台であるイングランドの湖水地方でのロケ映像もお見事、ユアン・マクレガーとの共演も『恋は邪魔者』以来ですが息もピッタリに見えました。
1900年代初頭のまだ未婚の女性が白い目で見られる時代に、ピーターラビット達を友達と呼ぶレニー演じるミス・ポターは出版社への売り込みに躍起、成功しますが出版社側は2人の兄の末の弟のユアン・マクレガー演じるノーマンに押し付け、それを知ったビアトリクス(ミス・ポター)とノーマンは兄達への仕返しのためにも一致団結して頑張りますが・・・。
ピーターラビットの出版に成功したポター役のレニー・ゼルウィガーが、嬉しくて公園をまわるんですが馬車を引く召使いのソンダースに『速く走って』と言い、顔を馬車の外に出して風を受けるシーンがとても印象に残りました。レニー・ゼルウィガーは『ザ・エージェント』のように一歩下がった女性を演じるのも良いですが、こういった勝ち気で前向きな女性を演じるのが本当に上手いですね、『コールド・マウンテン』でも勝ち気な田舎娘を演じてオスカーを穫りましたものね。
ビアトリクスと同じように“独身礼賛主義”のノーマンの姉のアメリアを演じる、エミリー・ワトソンの演技力も相変わらず凄かったですね、ノーマンのプロポーズをビアトリクスが受けるかどうかを、“独身礼賛主義”に見えるミリーに相談するシーンもとても印象的でした。
ピーターラビットの生みの親のミス・ポターが裕福な家庭の娘だということも知らなかったし、ノーマンとビアトリクスにこのような悲しい恋があったことも知りませんでした、言い方は変かもしれませんがこういう悲恋は本当に悲恋で良かったです。
ピーターラビットの作者のミス・ポターが環境保護に熱心で湖水地方を守るため、自分で農地を購入したりイギリス国家に多額の寄付をしたことも知りませんでした。
イギリスの湖水地方の自然に景色がまぁ見事でこんなに素晴らしい景観だとは思いませんでした、ピーターラビット達も素晴らしかったですがこの湖水地方の風景は凄かったです、ビアトリクスが初めて競りに参加するシーンやウィリアムの存在も良かった、もうちょっと騒がれてもいい素晴らしい映画だと思いました、お勧めします。