 | 「ボーイズ・ドント・クライ」「ミリオンダラー・ベイビー」で、2度のアカデミー賞主演女優賞に輝く演技派女優ヒラリー・スカンクが、ヒロインを演じたホラー・サスペンスです。 スワンク扮するヒロインはある理由から信仰を捨て、科学的な見地からオカルト現象を否定するアンチ・オカルトの研究家の大学教授。そんな彼女が、やがてどうにも説明の付かない異常現象に遭遇するが・・・。旧約聖書の災厄を再現したような怪現象の中心にいる、1人の少女の正体とは? 監督は「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」や、「ロスト・イン・スペース」のスティーヴン・ホプキンス。共演には天才子役のアンナソフィア・ロブに、スティーヴン・レイやデヴィッド・モリッシーなど。
かつてキリスト教の宣教師として活動していたキャサリン(ヒラリー・スワンク)は、幼い娘と夫を失ったことで信仰を捨ててしまう。そして、宗教的な様々な“奇跡”を科学的に解明する専門家として、その道の第一人者となる。そんな彼女のもとに、小さな町ヘイブンで起きている不可解な出来事を解明してほしいとの依頼が舞い込む。調査を始めたキャサリンは、この町で起きている事件が旧約聖書の“10の災い”にそっくりなことに気づき、やがてそれが科学では解明できない現象であることを悟るのだったが…。
これはおすぎさんが『サイレントヒル以来の面白かったホラー映画』だ、と言っていたので見るのが楽しみな作品でした、嫌いなヒラリー・スワンクが主演だというのと『サイレントヒル以来』というのが引っかかりましたが。 旧約聖書で言及される“十の災い”を題材にしたオカルト・ホラーでした、“奇跡”と呼ばれる現象の真相を科学的に暴こうとする女性教授キャサリンが、アメリカ南部の閉鎖的な田舎町の怪奇現象に弄されていきます、確かに少し宗教臭いところは見受けられましたが映像やストーリーは良かったです。 ヒラリー・スワンク演じるキャサリンは巷にはびこる“奇跡”を、科学的な説明で答えを出す“科学者”で大学教授の女性でしたが、スティーヴン・レイ演じるスーダンのマイケル・コスティガン親父にアフリカでのキャサリンの写真に異常があると言われ、“逆さカマ”のような模様が現れてこれは神様からの啓示で君に危険が迫っていると注意されます。 そんな時にヘイブンと言う街で牧師をするダグから、川の水が血のように真っ赤になって街の人々は“十の災い”の一つ目だと信じている、ローレンという兄が死んだ少女のせいにされているのでどうか協力して欲しいと言われ渋々承諾したキャサリンでしたが、助手のベンとヘイブンに着くと川は本当に血のように真っ赤に染まっていました。 どうやらキャサリンは昔は牧師でしたが夫のデイビッドと娘のサラを布教先のスーダンで、夫と娘が“生け贄”にされて亡くしそれが元で信仰を捨てて科学者としての道を志したらしいのです、その亡くした娘のサラと今回のローレンを重ねて見ているようでしたが、マコーネル家は悪魔崇拝の家庭でローレンはサタンの化身であると考えられていたようでした、果たしてキャサリンはローレンを止めることが出来るのでしょうか。 ヒラリー・スワンクは主演作品が本当に話題作以外つまらない女優さんですよね、僕には『ミリオンダラー・ベイビー』も面白い作品ではありませんでしたが、この『リーピング』は意外な事件の連続で映画自体がとても良く作ってありました、間延びした部分もありましたがラストまで意外な出来事のてんこ盛りで、映像的にもストーリー的にも良く出来ていたように感じました。 川が血のように真っ赤に染まったりカエルが空から大量に降ってきたり、バーベキューの最中にみるみるウジが湧いてきたり牛が異常な行動を取り出す様はまさに“十の災い”のようでした、イナゴの大群にラスト20分間の映像は見事で素晴らしくて圧巻の出来映えでした。 アンナソフィア・ロブが疑われているマコーネル家の女の子ローレンを好演していました、アンナソフィア・ロブはヒロインや可愛らしい娘役ばかり演じてきたましたが、サタンの化身役も似合うくらい大きな女の子になっていました。 ラストまで目の離せないデキで二転三転するお話しも良かったです、悔しいけどヒラリー・スワンクはやっぱり演技が上手いですね、少し宗教臭いところはありましたが面白いホラー・サスペンス映画でした、お勧めします。 |