 | “頭の中のケータイ”を通して会話ができるようになった内気な女子高校生のヒロインと、心優しい1人の青年。遠く離れ、顔を合わすこともない2人は、誰にも聞こえない頭の中だけのやりとりを交わすうち、互いに恋心を抱いてゆく。俊英・荻島達也が、人気作家・乙一の小説を映画化し、監督デビューを飾った。ヒロインに「神童」やTV「ハチミツとクローバー」の成海璃子、青年に「僕の彼女はサイボーグ」の小出恵介と注目の若手が共演。2人の心の会話にはわずかだが時差がある、という仕掛けがドラマチックな展開を呼ぶ。
内気な女子高生の相原リョウは、かけてくる友だちがいないからとケイタイさえ持っていない孤独な少女。そんな彼女はある日、公園でオモチャのケイタイを拾う。翌日、そのケイタイから若い男の人の声が聞こえてくる。それはリサイクルショップに勤める青年シンヤからの電話だった。2人はすぐにケイタイなしでも頭の中の電話で会話できるようになる。シンヤという話し相手が出来たことで、少しずつ周囲にも心を開いていくようになるリョウ。そして、ついに会う約束を交わす2人だったが…。 |