>>一覧  >>修正   前へ<<  >>次へ


「小さな恋のものがたり」をお勧めします。

微笑ましくもあり、切なくもあり・・・・。

画像:littlemanhattan.jpg説明
突然の初恋に落ちた10歳の少年が、初めての感情に戸惑う姿を綴ったキッズ・ラブストーリーです、「マドレーヌ おてんば天使」「ウィンブルドン」の脚本家マーク・レヴィンが初監督に挑みました。
両親の離婚はクールに見られるのに、自分の恋心はどうにも出来ない少年の舞い上がる気持ちを瑞々しく描き、懐かしくも切ない気分にさせられる佳作に仕上がっていました。
セントラルパークにヒツジがあふれるなど、少年の気持ちや妄想を形にした映像効果の挿入も楽しいです。「ザスーラ」のジョシュ・ハッチャーソン、本作がデビューのチャーリー・レイ、両子役が好演を見せた作品でした。


 マンハッタンに暮らす10歳の小学生ゲイブ(ジョシュ・ハッチャーソン)。両親は離婚寸前、学校では何をやってもうまくいかないという散々な毎日を過ごす彼は、いじめっ子に反撃するため空手教室に通うことを決意する。練習初日、道場を訪れた彼は、そこで幼稚園のときに親しかった幼なじみ、ローズマリー(チャーリー・レイ)と再会する。それまで女の子のことなど考えもしなかったゲイブだが、なぜかその日から彼女のことが頭から離れない。胸が苦しくなる気持ちをもてあましながらも、ゲイブは冷静を装ってローズマリーと仲良くなろうとするのだが…。


『ウィンブルドン』の脚本家のマーク・レヴィが監督した、初恋のトキメキをみずみずしく綴った監督デビュー作です、最初は『小さな恋のメロディ』のリメイクなのかなぁと思っていました。
離婚寸前の両親と暮らす10歳の男の子ゲイブが、幼なじみの女の子ローズマリーに恋をします。
『小さな恋のメロディ』や『リトル・ロマンス』といった作品とはちょっと違い、こちらは両親アダムとレズリーの離婚問題があったりローズマリーの妹が北京の孤児院の養女だったりして、現代的で現実的な物語でしたが思春期特有の甘酸っぱさ炸裂のラブ・ストーリーでした。
ゲイブとローズマリーは幼なじみでしたが小学校へ上がると、“鉄の壁”が降りてきたように今までとは違って距離をおくようになります、しかしゲイブが習い始めた空手教室にローズマリーがいたことで、二人はまた接近するようになります。
ゲイブがキック・ボードで街を闊歩したりローズマリーとの最初のデートがセントラルパークの“ハーゲンダッツ”だったり、何か微笑ましい出来事でしたがゲイブの家の冷蔵庫には離婚問題中の両親の、名前のカードがあらゆるものに張ってあって何か悲しい現実を見せられた気分でした。
ゲイブのパパのアダムの新しい家を探してあげようと、ゲイブとローズマリーは二人きりで地下鉄に乗ってニューヨークを旅しますが、キック・ボードで初めて二人乗りをしたりガキ大将を撃退したり、なんか子供なんだけど立派にラブ・ストーリーのヒーローとヒロインを演じあげてました。
ローズマリーは私立に編入予定があったり夏休みのキャンプに行く予定があったりと、ゲイブにはあまり時間が残っていませんが果たして、ゲイブとローズマリーはこの後一体どうなるのでしょうか、ゲイブのパパのアダムやママのレズリーはどうなるのでしょうか?
ゲイブとローズマリーが初めて手を繋ぐシーンやキスをするシーンなど、甘酸っぱいシーンが沢山あってとても可愛らしい映画でした、エレベーター・ボーイのラルフやローズマリーの乳母のパーディの存在も面白かったです、お勧めします。