 | 人気ホラー作家、クライヴ・バーカー自身が監督を手がけた1987年の第1作に始まるシリーズ第7作です。今回も奇妙なパズルボックスを開いた人間が、いつしか魔界へと飲み込まれてゆく姿を綴っています。 シリーズを重ねるごとに狂言回し的な存在となっている感のする、魔導師ピンヘッドはもちろん今作でも健在です、悪夢に捕らわれた人々に引導を渡す役として登場していました。 死者を蘇らせるという謎のカルト教団の存在を知ったタブロイド誌の女性記者エイミーが、取材のため内部へと潜入しますが・・・。監督は前作「〜リターン・オブ・ナイトメア」から引き続いてリック・ボータ、主演は美しいカーリー・ウラーです。
スキャンダラスな記事ばかりを扱うタブロイド誌の女性記者エイミー(カーリー・ウラー)は、ある時上司のチャールズ(リッチモンド:サイモン・クンツ)から特ダネというビデオを見せられる。そこには、“デッダー”と名乗るカルト教団の教祖が、頭を銃で撃ち抜いた女性信者をその場で蘇らせるという様子が記録されていた。興味を抱いたエイミーは真偽を確かめるべく、消印元のルーマニアへ飛ぶ。だが、手がかりとなる女性マーラ(ジョージナ・ライランス)は自殺しており、死体の脇にはエイミー宛てのビデオメッセージと、奇妙なパズルボックスが残されていた。
クライヴ・バーカー原作のショッキング描写と独特の世界観が人気の、ホラー・シリーズの第7弾です。 死者を蘇生させるというカルト集団の、取材を始めた女性記者エイミーに地獄の悪夢が襲い掛かります。 敏腕だけど向こう見ずの記者のエイミーと編集長のチャールズの元に“デッダー”という“スナッフ・ムービー”が送られてきます、殺されたはずの女性が男のおかげで生き返るシーンが録画されていて、2人はびっくりしてエイミーは送り先の住所を元にルーマニアのブカレストに飛びますが、そこには腐乱したマーラの死体が放置されていて『私たちを助けて』と書かれた封筒がありました。マーラの手にはこのシリーズのキーとなる“キューブ=箱”が握られていました、女性は封筒の中にあったビデオで『決して箱を開けないように』と忠告しますが、エイミーは箱を開けてしまい夢とも現実とも区別がつかない“ヘルレイザー・ワールド”が展開されることとなります。 僕の好きなカーリー・ウラーがエイミーを演じていましたが、彼女が出ていなかったらどうだったのかなと思う出来映えに感じました、“ヘルレイザー・ワールド”は最初はクライヴ・バーカーらしくてとても面白い発想だと思いましたが、回を重ねる毎になんか段々意味が曖昧なモノになってきましたね。 地下鉄での光景や最初の“スナッフ・ムービー”まがいのモノなんかは良かったですが、やっぱり意味が複雑で良く分からないモノになってしまった感じでした、ちょっと期待外れでしたがお勧めします。
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