 | 森を舞台に展開する本格ゾンビホラーでした。森林伐採の多国籍企業が、バイオ技術を用いて植林の増益を画策します。しかし実験は失敗し、その影響を受けて多数の従業員や環境団体の人々がゾンビと化していきます。生き残った人々とゾンビのサバイバルが始まる。 監督はカール・ベッセ、ポール・キャンベルにサラ・リンドにジュリアン・クリストファーです。
樹木の成長促進の為に開発された謎の薬剤「GX1134」が原因で、森林の一角でゾンビパニックが発生。森にいた森林伐採業者と環境保護団体の面々がゾンビ化して人々を襲っては生肉を食らったりするのだった。 その森林を所有している会社は、GX1134の試験区域の連絡が途絶えた事から、役員の一人を調査に派遣する。選ばれた社長の御曹司タイラー(ポール・キャンベル)は、着くやいなやゾンビに襲われて森に逃げるが、伐採業者のリーダーマック(ジュリアン・クリストファー)と環境保護団体のリーダーのリタ(サラ・リンド)ら一部の生き残り達と出会うのだった。「一体、伐採業者と環境保護団体は何人いたんだ」と思うぐらい大量のゾンビが溢れ返るゾンビ地獄と化したこの森林から、タイラー達は生きて脱出する事が出来るのか!?
『〜オブ・ザ・デッド』というだけあって典型的なゾンビ映画でした、かつてのゾンビ映画が世相を風刺していたようにこの映画も森林破壊の恐怖を見せつけてくれますが、“森林伐採”とゾンビ映画という組み合わせの“エコ・ゾンビホラー”というのは新鮮でしたね。 カナダの多国籍企業がバイオ技術を用いて森林伐採を行い、さらに遺伝子組み換えで実験を行いますが失敗して、環境保護団体や森林伐採の労働者が次々とゾンビ化していき僅かに生き残った人々とのサバイバルが始まります。 樹液が異常に濃いことを発見したカーター達企業側はさらに調査が必要だと考えますが、作業員が伐採中にその異常な樹液に触れゾンビ化してしまうのですが、伐採した木の真っ赤な樹液が血のように薄気味悪くていい感じでした。 ゾンビ化してしまう樹液は伐採業者が生産性を上げようとあみだしたもので、本社の実験室でも事件が起こってしまいます、企業側はこの事実を隠そうと森林伐採の地域を封鎖してしまいます、中に残った僅かな生存者たちはなんとか生き残ろうとサバイバルを始めますが・・・。 また森林で生き残った者も森林伐採していた労働者のリーダーマックにルーク、反対派のリーダーのリタや恋人グレッグら仲間、多国籍企業の御曹司タイラーに企業側のカーターなど様々で、更にその中でも裏切りや仲間としての葛藤なんかがあって面白かったです。 久しぶりに『ロメロ・ゾンビの正当な後継ゾンビ作品』と呼べるゾンビ映画に出会えた気がします、ちょっとグロ・シーンが短くて残念でしたがメイクも結構良かったです、ラストも見ているこちら側に答えを選択させているようにも思えました、お勧めします。 |