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「魂萌え!」をお勧めします。

風吹ジュンに三田佳子、とてもいいです。

画像:tamamoe.jpg説明
長年連れ添った夫が急死した後、それまでの平穏な生活から一変して世間の荒波にもまれるようになった平凡な主婦が、数々の試練をくぐり抜けて強く逞しく生まれ変わっていく様子を、阪本順治監督が硬軟自在の演出で鮮やかに描きだした人間ドラマです。
次第に変貌していくヒロインを風吹ジュンが好演するほか、亡き夫の愛人役の三田佳子やカプセルホテルを根城にした風変わりな老女役の加藤治子、他にも林隆三に豊川悦司に寺尾聡など、強烈な個性と存在感を発揮する助演陣にも目が離せません。


 定年を迎えた夫との平穏な生活を送る敏子(風吹ジュン)。ところがその夫隆之(寺尾聰)が急死し、彼女の暮らしは一変してしまう。アメリカに行ったきりだった長男の彰之(田中哲司)は、妻子と共に日本に戻ってくると強引に遺産相続と同居を迫り、伊藤昭子(三田佳子)と名乗る見ず知らずの女性によって、長く隠されてきた夫の秘密が露わになる。ついには居たたまれなくなり衝動的に家を飛び出した敏子は、カプセルホテルに宿泊することに。そこで敏子は常連客だという不思議な老女・宮里(加藤治子)と出会うのだったが…。


『亡国のイージス』の阪本順治監督が、夫の突然の死を機に第二の人生を歩み始める主婦の姿を描きました、阪本順治監督がこんな映画を撮るとは思いませんでした。
風吹ジュンがとても普通にドコにでもいるような主婦敏子を演じていました、亡き夫の愛人役の三田佳子や風変わりな老女役の加藤治子にその甥豊川悦司ら個性的なキャストにも注目ですが、やっぱり寺尾聡は凄い存在感でした。
夫の関口のにが定年後に急死してしまい呆気にとられてしまった風吹ジュンでしたが、ソバ打ちの先生今井の発言や謎の女性からの電話で夫の不倫を初めて知ります、愛する夫の不倫を知って途方に暮れる敏子ですが息子アキユキは父親の遺産を狙って敏子をぞんざいに扱いますし、娘ミホはそんな兄に注意するよう敏子に進言しますが自分も結婚しないでいます。
色々な事でテンパってしまった敏子ですが、人生経験にと入ったカプセル・ホテルで風変わりな加藤治子や、加藤治子の甥で借金だらけのカプセル・ホテルのオーナーの野田、ソバ打ち仲間のなぎら健壱や林隆三に会ううちに段々と“自分らしさ”を見つけて取り戻していきす。
加藤治子は上半身裸になって風変わりな老女を好演していました、まさかあんな話が本当には思えなかったけどあの甥が豊川悦司演じる野田、彼の存在も面白かったしソバ打ち仲間たちに会ううちに今まで知らなかった夫を知っていくのも見事、三田佳子も自分の息子の管理はてんで甘くて話になりませんが、関口と一緒にソバ屋を開店させていた愛人を熱演してました。
亡き関口を“タカさん”と呼び殴ってやりたい程憎らしい愛人三田佳子の明子と、風吹ジュンの敏子のラスト近くのサシの勝負も見応え十分、仲良し四人組の演技はどうなんだろうと感じましたが、存在は面白かったかな?
『女は産まれた時から女であり、灰になっても女である』と痛感させられた映画でした、阪本順治監督ここにありといった映画でした、お勧めします。