>>一覧  >>修正   前へ<<  >>次へ


「MAY -メイ-」をお勧めします。

精神的にやられます・・・・

画像:may.jpg説明
内気な女性が止めどない狂気に目覚めていくスプラッター・ホラーです、不器用に生きる孤独なヒロインが愛を求める感情に突き動かされて、狂気の行動へと走るさまを切なくもグロテスクな描写満載で綴っています。
主演は「17歳のカルテ」「ツールボックス・マーダー」のアンジェラ・ベティス、共演に「クライモリ」のジェレミー・シストに、「ロスト・イン・トランスレーション」や「絶叫計画 シリーズ」のアンナ・ファリス。監督はこれがデビュー作となった、「怨霊の森 」のラッキー・マッキーです。


 幼い頃、母から溺愛されて育ったメイ(アンジェラ・ベティス)。他人とうまく接することが出来ず、母にプレゼントされた人形のスージーだけが唯一の話し相手だった。長じて、動物病院で働くようになった彼女は手術に異常な関心を示し、裁縫を趣味にしていた。大きくて美しい手を持つ青年アダム(ジェレミー・シスト)と知り合い、恋に落ちるメイ。また一方では、きれいな首をした同僚でレズビアンのポリー(アンナ・ファリス)とも関係を持つようになる。だが、彼女の愛情表現が常軌を逸したものになると、アダムは彼女を避けるようになっていった。さらにポリーにも捨てられ、再び孤独に戻るメイ。やがて彼女は“友だちなんか自分で造ればいい”という結論に達し…。


恐怖・笑い・哀愁が入り混じったユニークなんだけどあまり笑えないホラー映画です、鬼才ラッキー・マッキー監督がおくるおかしくも悲しい不思議なホラー映画でした、アンナ・ファリス好きの僕には悲しいモノがありましたが。
母親からもらった人形のスージーが唯一の友達という、風変わりな少女メイをアンジェラ・ベティスが好演していましたね、綺麗なんだけど微妙に気持ち悪いメイにぴったりだった気がしました、お気に入りのアンナ・ファリスが主役だと思っていたらメイの美しい同僚役でした。
メイは小さい頃からあまり友達がいなくて母親からもらった人形のスージーが唯一の友達、そんなメイは初めて優しくて大きな手を持つ彼氏アダム(ジェレミー・シスト)が出来ますが、どんどんアダムとの関係にのめり込んでいきます。
メイの奇行を初めは面白がっていたアダムも、唇を噛み切るほどのキスに怖じ気づきメイを避けるようになります。
また独りぼっちに戻ってしまったメイは『友達は創ればいいんだわ』とアダムやホリーたちから、美しい身体のパーツを集めて孤独さをまぎらわそうと完璧な“友達”を創ります。
それは狂気であり無垢で残酷な愛の物語でもあって、ちょっと笑えるけどとても暗い物語ですね、大きなクーラー・ボックスを“ハロウィン”の日にゴロゴロと転がすメイは怖ろしかったです。
アンジェラ・ベティス演じるメイも可愛いんだけどちょっと変で変わっている、孤独で臆病なメイを好演していました、アンナ・ファリス好きの僕には後半の展開は耐え難いモノになりましたが。
ラストはちょっと精神的に耐え難いくらい気持ち悪かったかな、メイの孤独感が嫌と言うほど伝わってきました、お勧めします。