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「アートスクール・コンフィデンシャル」をお勧めします。

結構不思議な魅力があったかな?!

画像:artschoolcon.jpg説明
「ゴーストワールド」のテリー・ツワイゴフ監督が、再びダニエル・クロウズと組み彼の短編コミックを映画化したものです。
アートスクールを舞台に、夢と現実のギャップの中でもがき続ける青年の姿と、アートを取り巻く現状をシニカルに描くコメディ・ドラマで連続殺人事件も起こります。主演は映画監督アンソニー・ミンゲラを父に持つ若手の注目株、マックス・ミンゲラ。共演には「アンダーワールド」「トリスタンとイゾルデ」のソフィア・マイルズに、スティーヴ・ブシェミにジム・ブロードベント、ジョン・マルコヴィッチにアンジェリカ・ヒューストンも出ていました。



 絵の才能だけが取り得の冴えない青年ジェローム(マックス・ミンゲラ)は、高校を逃げ出し、小さなアートスクールへ入学する。ピカソのような世界的アーティストを本気で目指していたジェロームだったが、入学早々壁にぶち当たる。そんな中、彼は絵のモデルをしている美女オードリー(ソフィア・マイルズ)と出会い心奪われる。しかし、彼女の心は学園でいまもっとも注目を集める学生ジョナ(マット・キースラー)に傾いていく。悲嘆に暮れるジェロームだったが、ちょうどその頃、学園の周囲では謎の連続殺人事件が発生していた。


『ゴーストワールド』の鬼才テリー・ズウィコフ監督が、同作の原作者ダニエル・クロウズと再び組んだコメディでした。
美術学校を舞台に、学生たちの青春を連続殺人事件を絡めて描いた変わり種の作品でした、『トリスタンとイゾルデ』のソフィア・マイルズやジョン・マルコビッチ、アンジェリカ・ヒューストンにジム・ブロードベンドとキャストも豪華でした。『ゴースト・ワールド』のスティーヴ・ブシェミなんかも出てましたね。
なんか美術学校の生徒たちってセンスはいいけど変わってるって印象ありますが、この物語の主人公はマックス・ミンゲラ演じる真面目だけど特別格好いい訳でもないジェローム、美術学校の奇妙な奇人・変人といった面々と色々大変な生活を送っていました。
ヴィンスにマシューといったちょっと変わったルーム・メイトやバードに囲まれながら、パンフレットの裸体のモデルのソフィア・マイルズ演じるオードリーに出会い、彼女の友達キャンディースやライバルのジョナの登場、それに美術学校周辺で起こっている連続美術学生連続殺人事件が絡んでくるというモノでした。
『ゴースト・ワールド』のズウィコフ監督にクロウズ、スティーヴ・ブシェミやマルコビッチらの出演からもっとシュールなモノになるのかと思いましたが、ラブ・ストーリーに殺人事件のサスペンス要素もしっかりと入っていて面白かったです。
ジョナは実は潜入捜査官で、ジェロームの最終成績の発表作品は殺人犯しか知り得ないモノでした、果たしてジェロームは連続殺人事件の犯人なのでしょうか、憧れのオードリーとの恋の行方はどうなるのでしょうか?
ラブ・ストーリーにサスペンス・ドラマにコメディと、見どころ盛りだくさんで楽しい映画でした、ラストもちょっとした皮肉を効かせていて良かったです、お勧めします。