 | 子宮の中から死ぬ瞬間まで、人が一生の間に見る光景がすべて脳に埋め込まれたチップの中に記録されるという、本当に実現しそうな近未来を舞台にした戦慄のSFサスペンスです。 故人のチップから追悼上映用のメモリアル映像を制作するという映像編集者の主人公が、あるVIPの故人が見ていたはずの証拠映像を巡るトラブルに巻き込まれます。 商業映画初監督という新鋭オマー・ナイームが、自らの脚本でこの斬新なストーリーを手がけました。 主演は名優のロビン・ウィリアムズ、共演に「微笑みに出逢う街角」のミラ・ソルヴィーノ、「デジャヴ」のジム・カヴィーゼルなど。
胎児のうちから脳内にチップを埋め込み、生涯に見た光景をすべて記録するという記憶チップが商品化された世界。チップは没後に取り出され、“カッター”と呼ばれる映像編集者が追悼上映用にメモリアル映像を編集することになっていた。そんなカッターのアレン(ロビン・ウィリアムズ)は、生前どんなに悪評高かった人物でも聖人のように見せるという技術で売れっ子となっていた。ある日、記憶チップを販売・管理するアイテック社の顧問弁護士バニスターが亡くなり、アレンが編集を手がけることになる。一方、記憶チップを人権侵害として反対する一団の一人で元エリート編集者のフレッチャー(ジム・カヴィーゼル)は、アイテック社の腐敗を暴くため、バニスターのチップを手に入れようとアレンに接触を図る。
一生の間に見た光景を脳内の記憶チップに全て記録することができる近未来を舞台に、ひとりの男性が恐るべき陰謀に巻き込まれて行く姿を描いた、近未来SFサスペンスです。 オスカー俳優で芸達者な俳優さんのロビン・ウィリアムズが主演しています、いきなりかなり残酷でダークな雰囲気の始まり方だったので、これはサスペンスではなくホラー映画なのかと思いました。 ロビン・ウィリアムズ演じるアラン・ハックマンは“脳内チップ”の記録の編集者で、彼は沢山の人間の追悼式の上映会の編集をする『ギロチン』と呼ばれる腕利きの編集者で、ある有名弁護士バニスターの未亡人からチップの編集を頼まれます。そこで彼は小さな頃の思い出したくない記憶に関するモノを発見してしまい、それの手掛かりを求めて駆けずり回り仲間や恋人のディライラに助けを求めたり、ジム・カヴィーゼル演じる元優れた編集の助手だったフレッチャーに記憶チップを渡せと付きまとわれたりします。果たして彼アランの記憶はどうなってしまうのでしょうか、チップで不正を暴こうとするフレッチャーたたとの攻防の結果は・・・。 当然記憶チップの編集者として見たくないシーンや見せたくないシーンも見てしまう事になりますが、 ミラ・ソルヴィーノがアランの恋人役の『ディライラ』を魅力的に演じていました、思わぬ展開へと進んでいきますが引き込まれてしまいました、ロビン・ウィリアムズはやっぱり面白いし上手いです。 なかなか楽しいSFモノでした、無理に話を大きくしなかったのも良かったと思います、お勧めします。
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