 | リュック・ベッソン製作・脚本のカー・アクション「TAXi」で大ヒットを飛ばしたジェラール・ピレス監督が、今回はスパイもののパロディを満載したおバカなアクション・コメディに挑戦しました。 敵を欺くためおよそスパイには見えない顔が必要という理由から、異例の抜擢を受けたものの案の定、やることなすことドジばかりというダメ・スパイの物語です。 スパイ・コンビを演じるのは、フランスのTVバラエティ番組で大人気というお笑いコンビ、エリック・ジュドール&ラムジー・ベディアです。
黒海沿岸にあるロシア南部の都市で、フランスの高性能核ミサイルが盗まれるという重大事件が発生。ミサイル奪還の重要なミッションを託すべく、フランスの諜報局が白羽の矢を立てたのはなぜか、どう見てもダメダメな2人の男たち、ウィル(ラムジー・ベディア)とベン(エリック・ジュドール)だった。敵の目を欺くため、およそスパイらしからぬ民間人を選んだというのがその理由だったが、そうとは知らないウィルとベンは、すっかり007気取りでスパイ気分を満喫する。そして2人は、自分以外のすべての男性を不能化し、自分と世界中の美女たちだけで王国を築こうと企む悪の張本人、Mr.イーブル(エドゥアール・ベア)と対決することになるのだが…。
『TAXi』のジェラール・ピレス監督による、スパイ映画のパロディ満載のアクション・コメディでした。 フランスからロシアに渡るはずだった核ミサイル奪還のため、ドジな民間人のスパイ・コンビが珍騒動を繰り広げます。 いきなりオープニングからシリアス・ムード満開なので、『コレってコメディなんだよな?』と思わず確認してしまいましたが、直ぐに囮となるスパイを民間人から選ぶと聞きやっぱりコメディだと分かりました。 主役の2人はエリック・ジュドール演じるチビでマザコンのベン・リビエールと、ラムジー・ベディア演じる怠け者でお調子者のウィル・ソバージュ。 養成の訓練はかなり危なくて車を使った訓練なんかはかなり迫力ありました、本家の『007』や『オースティン・パワーズ 』も真っ青の迫力でした。 丁度イイバカさ加減だったかな、あんまりバカでおふざけが過ぎるわけでも無かったけど、かなり“スパイ物”をパロったおかしさで良かったですね。 人間を不能や不妊にするためにウサギが実験台になるんですが、挑発するモデル級の女たちに色々な反応をするのが笑えました、リアルなCGなど変なところに金をかけてていたのも良かったです。 奥歯に埋め込まれた携帯電話や変な武器も面白かったし、敵のMr.イーブルやナッティらモデル級の美女軍団も良かったです、ラストのひねりもなかなか面白かったかな。 お勧めします。 |