 | 「初体験〜」「クルーレス」などの青春映画に当時の若者の世相をきちんと盛り込み、青春映画ファンを楽しませてきた女性監督ヘッカリングが、初めて手がけた大学ラブコメという視点からも楽しめる映画に仕上がっていました。 大学生は勉強するのが当たり前と信じる垢抜けない主人公と、対照的に18歳なのに教授と恋を楽しむ女子学生。アンバランスな2人の交流を描きつつ、等身大の視点から都会の学生たちを暖かく見つめたディテールも楽しかったです。主演は「アメリカン・パイ」でも共演していたジェイソン・ビッグスとミーナ・スヴァーリ、グレッグ・キニア、ダン・エイクロイドたちが脇をかためていました。
田舎町からニューヨークの大学に入学した純朴な青年ポール(ジェイソン・ビッグス)。大きな希望を胸に大都会にやってきたけれど、そのあまりにもアカ抜けない田舎丸出しのスタイルと言動から、金持ちのボンボンで遊び好きのルームメイト3人組にイジメまくられるハメに。そんなポールに声を掛けてくれるようになった女の子が、同じ文学のクラスのドーラ(ミーナ・スヴァーリ)だった。ポールはそんな彼女に恋心を抱くようになるが、実はドーラは文学部のオルコット教授(グレッグ・キニア)の恋人だった。そうとは知らず、やっとのことで彼女の好きなバンドのライヴに誘うことに成功したポールだったが……。
『クルーレス』など青春映画に定評のある、エイミー・ヘッカリング監督が大学生の恋を描いたラブ・ロマンスです。 冴えない青年ポールが魅力的な女子学生ドーラのハートを、射止めようと奮闘する姿をおもしろおかしく描いた作品でした。 ジェイソン・ビッグスが田舎から都会の大学に奨学金で入学し、大都会ニューヨークの大学で“嫌われ者”からの脱却と可愛い恋人を手に入れるために、悪戦苦闘する姿を描いています。ミーナ・スヴァーリやグレッグ・キニア、ダン・エイクロイドなんかも出ていて楽しい作品でした、ダン・エイクロイドは最近主役級では見かけなくなったのが残念ですが、やっぱりダン・エイクロイドはいい役者ですね。 田舎の町の出身のジェイソン・ビッグス演じるポールは典型的な“いい人”で都会の大学で頑張りますが、なかなか思うようにいかずに寮も同室の仲間に追い出されてしまいます、一方学費のためにバーでバイトしているミーナ・スヴァーリ演じるドーラは、実はオルコット教授と付き合っていますがバーをクビになってしまい、働くところを探しながら毎日求人誌を片手にこちらも悪戦苦闘していました。 実はドーラもオルコット教授にとっては“遊ぶにはいい人”で、やがて“いい人”の代表のようなポールはドーラと しかし自ジェイソン・ビッグスは本当に“第二のトム・ハンクス”ですね、『アメリカン・パイ』の頃からこういう“田舎出身のいい人”役は凄く上手ですね、ミーナ・スヴァーリも『アメリカン・ビューティー』の頃はソーラ・バーチの方がメジャーでしたが、今ではミーナ・スヴァーリや『ゴースト・ワールド』のスカーレット・ヨハンソンの方が、すっかりメジャーになってしまいましたね。 ラスト間際の父ダン・エイクロイドからのアドバイスや、グレッグ・キニアの徹底した嫌な男作りには感心しました、デヴィッド・スペードがビデオ店の店員で出ていますがポールにお勧めしていた(サイモン・バーチ)は本当に素晴らしい作品です。 思わぬ拾い物をしたような気になりました、結構楽しめるいい映画だったと思います、素朴なジェイソン・ビッグスとミーナ・スヴァーリも最高でした、お勧めします。 |