 | ロブ・ライナーの『スタンド・バイ・ミー』や、クァク・キョンテクの『友へ チング』など、少年時代に固い絆で結ばれた男たちを描いた映画は多々ありますが、本作の最大の売りは破天荒なアクション・シーンにあります。 それもそのはずで、監督・脚本・製作に加え、熱血漢ソックァン役で主演もつとめるのは、『ARAHAN アラハン』やカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞の『クライング・フィスト』を放った韓国映画界切っての武闘派監督リュ・スンワン!! その相棒テス役にマーシャル・アーツの第一人者チョン・ドゥホンを迎え、ソキCGに頼らない切れのいいアクションで魅せてくれます。 この極めて劇画的ストーリーが展開するオンソンは、全くの架空の町だそうです。
ソウルの警察に勤務する刑事チョン・テス(チョン・ドゥホン)はある日、旧友オ・ワンジェ(アン・ギルガン)の訃報を受け久々に郷里の街オンソンを訪れる。彼はそこでワンジェの義兄チャン・ピロ(イ・ボムス)やユ・ドンファン(チョン・ソギョン)、ソックァン(リュ・スンワン)の兄弟などなつかしい顔と再会を果たす。テスは彼らからワンジェが少年たちに殺害されたことを聞かされる。やがてテスは、恩人ワンジェの敵を討とうと逃走中の少年たちを追うソックァンと手を組み事件の捜査に乗り出すが…。
リュ・スンワンが監督・主演・脚本・製作の4役を務めあげた、バイオレンス・アクションでした。 旧友ワンジェを殺された警察官テスが犯人への復讐を誓う、韓国製のバイオレンス・アクションです、オープニングから激しいアクションの連続でした。 ガキのチンピラに絡まれて殺された親友のワンジェの死に、不信感を持ったテス達はそれぞれ捜査をはじめます。 テスが地元の不良学生達にグランド・ホッケーのスティックや野球のバット(途中から鉄の棒)で、沢山の人間に囲まれてソックァンも加わって結構派手なアクションになるんですが、なかなか見どころ満載のアクション・シーンでした、香港やジャッキーのアクション・シーンみたいでした。 ソックァンの兄のドンファンを問い詰めたところ、僕も最初から怪しいと思っていたピロが裏にいたという分かり易い展開でしたが、そういう分かり易いところが変に入り組んでなくて単純で良かったです。 ワンジェ達が1987年に遠足でチンピラ達とのいざこざから、喧嘩することになりますが次のシーンで負けて、5人全員が首まで地面に埋められていたのには笑えました。 単純なストーリーに徹したのが良かったです、分かりやすくてかっこいいアクション・シーンも見応えありました、CGに頼らないアクションは凄かったです、お勧めします。
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