 | 「ヘル・レイザー」など映像方面にも積極的に進出するホラー作家クライブ・バーカーが、プロデュースに名を連ねた不条理感覚あふれるSFホラーでした。 ある日世界中で9歳未満の子供たちが昏睡し、10年後に一斉に目覚めます。しかし、彼らはまるでゾンビのように大人たちを襲うようになっていた…。ゾンビ化した子供を一掃しても、子孫の残せない人類に未来はないという、どちらにしても勝利のない恐怖が綴られた注目作です。 出演にはWOWOW放送で人気を呼んだドラマ「ドーソンズ・クリーク 青春の輝き」 「最終絶叫計画」のジェームズ・ヴァン・ダー・ビークに、「ラブ・アクチュアリー」などのイワナ・ミルセヴィッチ。
ある日突然、世界中で9歳未満の子供たちが原因不明の昏睡状態に陥った。それどころか、その日以来、新生児でさえも昏睡したまま生まれて来るようになってしまったのだ。世界中の科学者たちが原因を探るが、子供たちの誰一人として目覚めさせることはできず、やがて絶望した人々は子供を産むことをやめてしまう。このままでは、人類は緩やかな滅亡へと向かうほかはなかった。子供たちが眠りについてから10年。昏睡したときと同じように、彼らは唐突に目覚める。だが、彼らは理性を失い、大人たちを殺戮する怪物と化していた。
人気ドラマ「ドーソンズ・クリーク」のジェームズ・ヴァン・ダー・ビークと、「ラブ・アクチュアリー」のイワナ・ミルセビッチ主演の、SFホラー映画です。 世界中で9歳未満の子供達が突然昏睡状態に陥ります、そして10年後一斉に目覚めた子供達は、大人達を襲い始めます・・・というホラー映画です。 クライブ・バーカーの作品と言うことで期待していました、クライブ・バーカーは昔から僕の大好きなホラー作家でスティーヴン・キングも絶賛するほどでした。 ですがキングと一緒で彼の文章が他人に映像化されると(キングは本人も監督したりしてますがつまらないですね)作品がつまらなくなってしまい、「ヘル・レイザー」あたりから自分でもメガフォンをとるようになりました。 『ミディアン』も凄く好きで面白いんですが、出来不出来の激しい人ですよね、原作は凄く面白い作家さんなんですけどね。 期待していたミルシェビッチは主役のJ・V・ビーク演じるトムの元奥さんで、看護婦さんのジーン役でした、予想以上に落ち着いていて上手に演じていましたよ、今までセクシー路線の役ばかりだったから心配しましたが嬉しい誤算だったかな? 『ヘルゾンビ』という題名ですが僕達の想像するゾンビ映画ではありませんでした、なかなか優れたホラー・サスペンスだと思いましたが、『ゾンビ映画』じゃないのなら『ヘルゾンビ』なんて題名はつけないで欲しいです。 本当は「Clive Barker's The Plague」という原題です、全編を通じて『怒りの葡萄』が伏線というかモチーフにされています、この『怒りの葡萄』を知っているかどうかでこの作品やラストの意味の捉え方が変わってきてしまいます。 とても良く出来たホラー映画だと思います、ゾンビは出てきませんが ゾンビになってしまった子供達が出てきます、この「ヘルゾンビ」をご覧になる時は先に『怒りの葡萄』という小説か映画を見ておいたほうがいいと思います、お勧めします。 |