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「ロスト・イン・トランスレーション」をお勧めします。

2003年の、ソフィア・コッポラの作品です。

画像:lostintranslation.jpg説明
「ヴァージン・スーサイズ」のソフィア・コッポラ監督が、自身の東京での経験を下敷きに描いたコメディ・ドラマです。異国の地・東京で出会ったハリウッド俳優と若いアメリカ人のカメラマンの妻が、互いに心を通わせていく中で次第に孤独や疎外感を癒していく姿をユーモラスかつ繊細なタッチで描いた作品です。第76回アカデミー賞脚本賞受賞です、ビル・マーレイが哀愁を帯びた中年男を好演、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞ほか数々の演技賞を獲得しました。共演は「 真珠の耳飾りの少女」のスカーレット・ヨハンソン。他にジョヴァンニ・リビッシや、アンナ・ファリスが出ています。


 ウィスキーのコマーシャル撮影のため来日したハリウッド・スターのボブ(ビル・マーレイ)。彼は滞在先である東京のホテルに到着すると、日本人スタッフから手厚い歓迎を受けるが、異国にいる不安や戸惑いも感じ始めていた。さらに、息子の誕生日の不在を責める妻からのFAXが届き、時差ボケと共に気分が滅入ってしまう。一方、同じホテルにはフォトグラファーの夫ジョン(ジョヴァンニ・リビッシ)の仕事に同行してきた若妻シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)が滞在中。彼女は新婚にもかかわらず多忙な夫にかまってもらえず、孤独を感じていた。ホテルで何度か顔を合わせたボブとシャーロット。2人はやがて言葉を交わすようになり、いつしか互いの気持ちを分かち合うようになるのだった。


ソフィア・コッポラ監督による不思議なラブ・ストーリーです、スカーレット・ヨハンソンとビル・マーレイが主演の話題作です、オスカーにもノミネートされていましたね。
カメラマンの夫について東京に来たスカーレット演じるシャーロットと、CM撮影のために来日していたハリウッド俳優のビル・マーレイ演じるボブの、異国の地での孤独を感じていた二人のメランコリックな恋?の顛末を、ユーモアたっぷりに描いています。
舞台が東京なので知っている場所がバンバン出てきます、かなりこの映画は日本や日本人の描き方が間違っていると指摘されていましたが、舞台に東京を選んでくれたのは嬉しかったです、流石にソフィア・コッポラ監督だと思いました。
シャーロットの旦那ジョン役にジョヴァンニ・リビッシが、ジョンの知り合いで日本に映画のプロモーションに来ていたケリーにアンナ・ファリスが出てました、びっくりしたけど嬉しかったです、特にアンナ・ファリスは大好きな女優さんなので。
確かにこの映画での日本や日本人の描き方には観ているウチにかなりの違和感を覚えます、異国でのビル・マーレイ演じるボブとスカーレット・ヨハンソン演じるシャーロットの孤独感や焦燥感は上手に描いていると思いますが、『ラスト・サムライ』でトム・クルーズが見せてくれた日本に対する尊敬の念が感じられなくて残念でした。
でも後から聞いた話では、ソフィア・コッポラは日本が大好きで劇中に出てくるお店なども全て自分で選んだらしいです、そんなに好きだったらもっと正しく描いてくれよと思いましたが、ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンの孤独感や焦燥感を際立たせるためにわざとおかしく描いたのだとしたら、それはさすがソフィア・コッポラだと感じました。
そう思いながらこの映画を見ると流石だと思いますが、やっぱり日本の描き方には納得がいかないかもしれません、ダイヤモンド・ユカイ(役者名は田所豊)などのチョイスの仕方はなんか凄そうでしたが。
お勧めします、ビル・マーレイ演じるボブとスカーレット演じるシャーロットの心の動きの描き方も見事だと思いました、やっぱりソフィア・コッポラは女優よりも監督が向いていますね。