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「ミラーマスク 幻想の国のヘレナ」

可愛らしい、迷宮ファンタジーです。

画像:Mirrormask.jpg説明
SF界の権威ヒューゴー賞に2度輝き、「サンドマン」などのコミック原作者としても活躍するSF作家ニール・ゲイマンが脚本を手がけ、彼との数々の共同制作で知られるイラストレーターのデイヴ・マッキーンが監督を担当した注目のダーク・ファンタジーです。奇怪な異世界をさまようことになった少女が、冒険を通じて成長してゆく姿を、幻想的な映像美で綴ります。最新のVFXで描かれたグロテスクだがどこかユーモラスなクリーチャーの数々や、仮面を付けた人々の行き交うビザールな世界観はとても不思議で面白かったです。
出演は「ノッティングヒルの恋人」のジーナ・マッキーに、ステファニー・レオニダスなどが出ていました。


 サーカス一座の座長夫婦の娘ヘレナ(ステファニー・レオニダス)。ある日、彼女は日頃から口うるさい母ジョアン(ジーナ・マッキー)とついに衝突、酷い言葉で罵ってしまう。その直後、母はショーの最中に舞台裏で倒れ、病院へと運ばれる。それから10日後、依然入院したままの母の容態は一向に回復せず、ヘレナは自分を責め、激しく落ち込むのだった。そしてその晩、ヘレナは奇妙なマスクをした男と出会い、その男に連れられ摩訶不思議な世界へと迷い込む。そこは境界線を隔てて光の国と闇の国がバランスを保っている世界。しかしある時、へレナに似た闇の国の王女(ステファニー・レオニダス)が光の国からチャームと呼ばれるミラーマスクを盗み出し、以来世界のバランスが崩れてしまう。光の女王(ジーナ・マッキー)は眠りから覚めることができず、世界は恐ろしい闇の影に呑み込まれようとしていた…。


奇妙な世界に紛れ込んだサーカスの少女が、実世界に戻るために『ミラーマスク』探しに奔走する物語です。
SF界の権威ヒューゴー賞受賞作家、ニール・ゲイマン原案のダーク・ファンタジーです。
サーカスの少女ヘレナは普通の少女みたいな生活に憧れます、サーカスの世界しか知らないとそう思うのも仕方ありませんかね、そのこともあってつまらない事でママのジョアンと喧嘩しますが、ママは具合を崩して入院してしまいます。
ヘレナはママの病気は自分に責任があると思って嘆いているウチに、奇妙な世界に入り込んでしまいますが…というお話です。
いやに映像が凄いなと思っていたら、「ダーククリスタル」のジム・ヘンソン・カンパニーがつくっていたんですね、ジム・ヘンソンは偉大でしたね。
奇妙な世界はかなり難解で不条理な世界でした、描き方がフランス映画っぽく感じましたがアメリカとイギリスの合作でした、迷宮モノ・ラビリンスものには良くある展開でしたがなんとかついて行けました。
それは迷宮に迷い込むまでのストーリーがしっかりしていたし、迷宮自体も多分そういうモノだろうなと思っていたモノだったからでしょう。キャストが魅力的だった事もありますかね、主演のヘレナのステファニー・レオニダスや『ノッティングヒルの恋人』のジーナ・マッキーなどが好演していた事もあるのかもしれません。
ラストも微笑ましい終わり方に思えました、なかなか楽しいダーク・ファンタジーでした、お勧めします。