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「キンキー・ブーツ」をお勧めします。

これ、凄く面白かったです。

画像:kinkyboots01.jpg説明
のどかな英国の田舎町ノーサンプトンにある靴工場が、倒産の危機から逃れるため男性向けセクシーブーツ“キンキーブーツ”の生産で一発逆転を狙うのだが!? 
嘘のような本当の実話を基にした、英国発のハートウォーミング・コメディです。不況にあえぐ人々が意外な手段でピンチに立ち向かうという、同じイギリス映画「フル・モンティ」を気に入った人ならきっとこちらも楽しめるおかしさと感動の作品に仕上がっています。
いつしか女装趣味に対する偏見を捨て、互いに友情を築いてゆく社長チャーリーを演じるジョエル・エドガートン以下工場の人々と、キウェテル・イジョフォー扮するドラッグクイーンのローラとの交流が楽しいです。監督は英国のTV畑で活躍するジュリアン・ジャロルドです。



 田舎町ノーサンプトンの伝統ある靴工場の跡取り息子チャーリー・プライス(ジョエル・エドガートン)。優柔不断な彼は、婚約者のロンドン転勤を機に、田舎を飛び出して羽を伸ばそうと考えていた。ところが、ロンドンに到着早々、父親の訃報が届く。4代目社長としてあまりにも突然に工場を引き継ぐこととなったチャーリーだったが、工場の実情は倒産寸前と判明、嫌々ながらも従業員の首切りを開始することに。どうにか工場を救おうと悪戦苦闘するチャーリーは、ひょんなことから知り合ったドラッグクイーンのローラ(キウェテル・イジョフォー)の悩みをヒントに、男性向けセクシーブーツの開発に活路を見出すのだった…。


英国での実話をベースにしたハートフルなコメディでした、だからドコまで実話かは分かりませんがとても面白かったです。
真面目な靴職人の父親から倒産寸前の靴工場を受け継いだ息子チャーリーが、あるドラッグ・クイーンのローラと出会った事から、女装趣味の男性に向けたセクシーなブーツ“キンキーブーツ”の生産に打ち込み、それで再起を狙いますが…というお話です。
これは同じ英国産の『フル・モンティ』みたいって紹介されてましたが、それ以上に思える作品でした。
男達に絡まれているところを助けたのがチャーリーとローラの出会いでしたが、出会い方がいかにも『紳士の国イギリス』という感じでした。
この運命の出会いがチャーリーとローラ(サイモン)を結び付け、ひたむきな姿が従業員たちの心をつかみ、偏見と闘って見事に成功を掴みます。
契約していた会社がなくなり仕方なく工員をクビにしたチャーリー、臨時の調査員としつ再雇用したローレンにローラが服装倒錯者とドラッグ・クイーンの違いを、カイリー・ミノーグと”口紅をつけたエリツィン”と例えたのが笑えました。
ローラのお店でローラのショーが始まる時のアナウンスで、『紳士・淑女、どちらにするか迷っている皆さま』とあるんですが、これも笑えました。
ただおかしいというだけではなく、いいセリフ・心に残るセリフも沢山出て来ました。
ローラがクズ置き場で働いているのを見て、チャーリーが「クズ置き場で仕事しなくても」と言うとローラは、「ここは落ち着くの、クズって意外と味わい深いものよ、はみ出しモノも」と答えます。
ローレンがニックにふられたチャーリーに、『人が何をなし得たかは、ほかの人の心に何を残したかで測るべきよ』と答えます、この映画は心に残る言葉の宝庫でした。
工員のドンに『ショーン・オブ・ザ・デッド』のニック・フロストが出てましたが、かなり重要な役で出てました。
ローレンを演じたサラ=ジェーン・ポッツが良かったです、『アメリカン・スクール・トリップ』でポルノ女優役をやった時も褒めたんですが、ここでも凄く可愛くて落ち着いていて良かったです。
この映画は皆さんにも観ていただきたいのでこれ以上は語りません、『 キング・アーサー 』のジョエル・エドガートンと『ラブ・アクチュアリー』のキウェテル・イジョフォーもお見事、お勧めします。