 | この映画は1988年の映画で、僕の好きなラブストーリーでブラピやアンソニー・ホプキンスが出ていますが、時間が180分もあったので観ていませんでした。 最近大事なお友達から勧めてもらって観たのですが、友達に言ってもらったとおり素晴らしいラブ・ロマンスでした。 人間の姿を借りた死神(ブラッド・ピット)が、ニューヨークの街にやってきます、大実業家パリッシュ(ワニ男、基、アンソニー・ホプキンス)を”お迎え”に来ました。 ビル・パリッシュの寿命が尽きるまでの僅かな間、彼は”ジョー・ブラック”と名乗り、事情を真摯に受け止めたビルを案内人にしい人間界を探索することとなる。やがてジョーはビルの娘スーザンと恋に落ち、彼女を自分の世界へと連れて行こうとするが・・・。 ジョーのラブ・ストーリーが中心軸にされていますが、”死”を逃げずに受け止めるビルのヒューマン・ドラマと彼の会社の危機のエピソードも織り交ぜられています。ブラド・ピットがとても美しく描かれています、彼は本当に若きロバート・レッドフォードに似ていますね。この作品もそうですが、「リバー・ランズ・スルー・イット」の彼も、レッドフォードと瓜二つ、興味ある人は観てみてください。映画自体も親子の物語をフライ・フィッシングと上手に織り交ぜた、きれいな映像の映画です。 元に戻ります。 アンソニー・ホプキンスが見事にビル・パリッシュ役を演じています、流石オスカー俳優(たまにはつまらない作品もありますが)といった感じです、単なる恋愛映画だけで終らせなかったのは彼の演技が素晴らしかったからではないかな。死を謙虚に潔く受け止める、ビルを本当に上手に演じています。上の娘役のマーシャ・ゲイ・ハーデンもオスカー女優ですが、見事な演技、盛大なビルの誕生日を演出します。 僕がいいなぁっと思ったのは、アリスン(マーシャ・ゲイハーデン)が「パパの愛は平等じゃないけど、アタシにくれた愛だけで充分、パパは私のパパよ」と言って抱きしめます。それを一切否定したり何かを言ったりせずに、ただビルはアリスンを抱きしめ返します。それが肯定なのか否定なのか僕には判断できませんでしたが、なんか観ていて「いいなぁー」としみじみ思いました。 びっくりしたのはスーザン役のクレア・フォラーニです、僕はこの作品以外は知らない女優さん(ザ・ロックに出演していたらしいです、もしかしたらコネリーの娘役かな)でしたが、映画が進むうちにドンドンキレイになっていくんですよね。上手にスーザン役をエレガントに演じています、立派にブラピの相手役を演じています、とても魅力的な女優さんでした。ブラッド・ピットもジョーを演じながらどんどんカッコ良くなりますが、少し演技してカッコ良くなっているのが分かってしまうような気がしますが、クレアはため息が出てしまうほど美しくなっていきます。 一つだけ注文をつけたいのがエンディングかな、確かにジョーのもともとの役をとっても爽やかでいい青年に作ってありますから、スーザンがなんとなく惹かれるのもわかります。が、女心とはああいうものなのですか、そこだけが気になりました。 最後にビルが「去りがたい」と言ってこの世とお別れするのですが、僕もこんな風にこの世とお別れ出来るのかな、最初から最後までとてもお洒落で奇麗で美しい画で楽しませてくれます。 スイマセン、この映画を勧めてくれた友達と映画の楽しみ方がにているので、そのお友達の意見とバッティングしてしまいました。ゴメンナサイ、でも素敵なロマンスをみせてくれます、是非お勧めします。 |