 | ミステリー作家クリスティアナ・ブランドによる児童小説「マチルダばあやといたずらきょうだい」を映画化した、ハートウォーミング・ファンタジーです。 「ハワーズ・エンド」「ラブ・アクチュアリー」の名女優エマ・トンプソンが、特殊メイクで一見恐ろしげな子守りのマクフィーを熱演していました。 また、「いつか晴れた日に」でオスカーを獲得した脚本家でもあるエマ・トンプソンは、ここでも自ら脚本を手がけています、才女ですよね。 共演は「ブリジット・ジョーンズ」シリーズや「ラブ・アクチュアリー」の演技派コリン・ファース。「ある日、ダウニング街で」でも褒めたケリー・マクドナルドや、「 ヴェラ・ドレイク 」のイメルダ・スタウントンも好演していました。 イギリス映画らしいシニカルなユーモアや教訓がちりばめられ、良質なファミリー映画に仕上がっていました。
葬儀社に勤めるブラウン氏(コリン・ファース)のわんぱくな7人の子どもたち。1年前に母親を亡くして以来、彼らの最大の楽しみは、家にやって来たナニー(乳母)へのいたずら。おかげで雇ったナニーは次から次へと辞めてしまうのだった。そんなブラウン家に、ある日新しいナニーが現われた。そのちょっと恐ろしげな容姿のこの女性こそ、伝説のナニー、マクフィー(エマ・トンプソン)だった。魔法のステッキを持ったマクフィーが来て以来、ブラウン家では不思議なことが次々と起こり、子どもたちは大事なことを一つずつ身につけていくのだった…。
とても可愛らしいお話しでした、空っぽの椅子からお話が始まるのですが、そのアイデアは素晴らしかったです、コリン・ファースにエマ・トンプソンにトーマス・サングスターの『ラブ・アクチュアリー』軍団も良かったです。 葬儀屋に勤める忙しいパパセドリック役のコリン・ファースは、七人の子供達のためにナニー(子守)を雇いますが、子供達はナニーを追い出すことに生きがいを感じています。 ナニーとは欧米では当たり前な職業らしく、ベビーシッターであり乳母であり、勉強なんかも見てくれる人で厳しい国家試験なんかもあるそうです。 セドリックや亡くなったママに甘やかされて育った子供達はワガママし放題、そこへ魔法の杖を持ったマクフィーさんがどこからともなくやってきて、子供達を教育します。 マクフィーさんの顔が子供達が一つ一つ良い行いをすると、変わって行くのが面白いかったです、アイデアとエマ・トンプソンの勝利でしたね。 コリン・ファースもこういった役が本当に似合っています、『ラブ・アクチュアリー』のような役もいいですが、絵に描いたようなイギリスの善人役はこの人以上の役者はいないのではと思います。 名前が分かりませんが、神父役の人も『ラブ・アクチュアリー』に先生役ででていました、ああ『ラブ・アクチュアリー』は偉大なりですね。 ラストにむかっていくに連れて変わっていくマクフィーさんの顔や表情がミモノです、あたりまえのハッピー・エンドも楽しいです、ファミリー向けかと侮る無かれ、ナカナカ面白い映画でした、お勧めします。 |