 | 郵便受けを通じて2004年と2006年の世界が繋がり、それぞれの時代に暮らす男女が手紙のやり取りを始めるが…。わずか2年という、近くても手の届かない“時間”に隔てられた男女の恋を描くラブ・ファンタジーです。 韓国映画のヒット作をハリウッドでリメイクしたもので、主演は「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーブスと、「デンジャラス・ビューティー」のサンドラ・”ケツアゴ”・ブロックです。 双方の出世作となった「スピード」以来の共演を果たしています、舞台が海辺から湖畔へと変更され、原題も“湖の家”となりましたがイルマーレ(海)の名は別の重要な場所に生かされていました。 また、監督アレハンドロ・アグレスティは、オランダを基盤に活躍してきたアルゼンチン出身の名匠だそうです。
転任が決まった女医のケイト(サンドラ・ブロック)は、愛着のあるレイクハウスを引っ越すにあたり、次の住人に向けたメッセージを残していった。一方、建築家のアレックス(キアヌ・リーヴス)は、幼い頃を過ごしたこの家を買い取って引っ越してくる。彼にとって、この家は仲が良かった頃の家族の象徴だったのだ。片付けの中で、彼は郵便受けからケイトの手紙を発見する。だが、この家にはもう長らく人が住んでいないはずだった。やがて彼は、ケイトのいる世界が2年後、2006年であるという事実を知る。郵便受けを通じて彼のいる2004年とケイトの2006年、2つの世界が繋がったのだ。時を隔てた文通を始めるうち、2人は互いに惹かれあうのだが…。
大ヒットした韓国のラブ・ストーリーを、サンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスの『スピード』コンビが、ハリウッド流にリメイクしたモノです。 『スピード』からもう十年以上経ちますが、サンドラ・ブロックもキアヌ・リーブスも息がピッタリでした、名コンビ復活ですね〜。 一つの家とポストを巡っておこる不思議な運命の巡り合わせを、原作の素晴らしいところはそのままで少しハリウッド流にして、時間を超えて手紙のやりとりをする2人の男女の恋物語を描いています。 簡単に言うと物語自体も危なっかしいところもなく(オリジナルは危なっかしい感じでしたからね、映画が・・・)、オリジナル版よりも分かりやすくて主題も簡単になっていて、ちょっとアダルトな出来上がりになっていましたね。またさりげなく地球温暖化の問題を取り入れてたりしていて、ケイトの母親やアレックスの父親や弟との事にも触れながら、韓国のオリジナル版よりも話しを大きな視点から見ているように思いました。 2006年に住むサンドラ・ブロック演じるケイトと、2004年に住むキアヌ・リーブス演じるアレックスの文通を通して、時代も仕事も違う孤独な2人の交際を暖かな観点から見ています。 それとメール全盛のこのご時勢に、『手紙で綴るラブ・ストーリー』だから余計にドラマチックでロマンティックに感じるんでしょうね。 韓国版と違っているのは『家』がアレックスの父親が建てたことになっていることや、2人が過去(現在)に出会っていることです。 ラストのストーリーも若干違ったモノになってますが、オリジナル版よりも分かり易くなっているように思います、ただラストは現実的じゃなくても韓国版の方が良かったかな? ”イルマーレ”もイタリア語で海を意味する「イル・マーレ(Il Mare)」という名の、海辺の家からオリジナル版はとられていましたが、舞台は湖畔の家に変更されてタイトルも『The Lake House』(邦題は変わらず『イルマーレ』)となっていましたが、大事な名前としてちゃんと出てきます。 お勧めします、ハリウッドらしいラストもナカナカ素敵でした、シカゴもラブ・ストーリーにはピッタリでしたね。 |