 | 全米で思わぬ大ヒットとなり大きな話題を集めた、異色のハートウォーミング・ラブコメディです。40歳にして童貞というまじめな独身男が、悪友3人組のおせっかいな手助けを受けつつ童貞卒業に悪戦苦闘しながらも、前へと進んでいくさまを下ネタギャグを織り込みハートフルに描きます。 主演は「ブルース・オールマイティ」「俺たちニュースキャスター」の“フラットパック”の一人、スティーヴ・カレル。共演に「マルコヴィッチの穴」のキャサリン・キーナー。 監督は、本作の主演男優カレル、ベン・スティラーやジャック・ブラックらからなるコメディ・クリエイターたちの集まり、“フラットパック”と親交が深く、07年夏に“Knocked Up ”が全米大ヒットしたジャド・アパトーです。
電気店で働くアンディ(スティーヴ・カレル)は、フィギュア収集やテレビゲームをこよなく愛するオタクな40歳の独身男。ある日、アンディはひょんなことから自分が童貞である事実を仕事仲間であるデビッド(ポール・ラッド)、ジェイ(ロマニー・マルコ)、キャル(セス・ローゲン)たちに知られてしまう。驚いた3人はどうにかしてアンディに初体験をさせようといろいろ世話を焼き始める。そんな中、アンディはネット競売の仕事をしているトリシュ(キャサリン・キーナー)という女性と知り合い、ついに初デートに漕ぎ着けるのだったが…。
この映画は楽しみだったんですよ、低予算ながら大ヒットしたのを知っていたので、“フラットパック”のスティーヴ・カレルが主演という事もありましたが。 『エヴァン・オールマイティー』が大コケしたカレルですが、この『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレルは、見事に40歳の童貞男アンディを演じていました。 そんなに見た目も悪いわけではないのですが、オタクなのとなかなか女性とお付き合いする機会に恵まれなくてセックスも勿論未経験、この年まで童貞を守ることになってしまったアンディ。 そこでこのアンディになんとかセックスさせてやろうと、店の同僚達はあれこれ知恵を絞ります、最初は気が乗らないアンディでしたがその内に彼もソノ気になってしまいます。なんとかお持ち帰りした女の子にはゲロを吐かれるし、気に入った女の人には電話番号を教えてもらってもイツ電話していいか分からないし・・・・、やっと電話したと思ったらイタ電のように切ってしまう、凄く童貞男アンディらしくて良かったです。 仲間にそそのかされてエステで胸毛を抜くシーン、キレイな日本語が出てきて嬉しかったです。 やがてイタ電話相手のキャサリン・キーナー演じるトリッシュと仲良くなれますが、彼女には娘が3人いてその内の一人マーラに童貞だということがバレてしまいます。 最後のセリフが良かったですね、『僕は自分がどこかおかしいのかと思ってた、この年まで経験がないなんて、でも今は君を待っていたんだと思う』と。 なんかキャサリン・キーナーも真面目な映画の出演が多かったから、こんなにくだけて面白い役が似合うなんて思いませんでした。彼女の好演も、この映画の大成功に繋がったのだと思います。 エンディングも面白かったですが、やっぱりカレルの”40歳の童貞男”ブリが最高でした、お勧めします。
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