 | 溺愛する息子ケニーを共犯に、大小の詐欺からついには殺人まで犯してしまう悪女サンテ・カイムズの姿を描いた実録犯罪コメディです。 口からでまかせで詐欺を重ね、騙すことも殺人さえも罪悪感ゼロという母親サンテのエキセントリックなキャラクターが際立ち、奇妙なユーモア感覚にあふれた犯罪コメディに仕上がっていました。 「ジュディ・ガーランド物語」でエミー賞に輝いたジュディ・デイヴィスが、この母親を熱演。息子役には「ライディング・ザ・ブレット」のジョナサン・ジャクソンがあたっています。なお実際の親子はどちらも懲役120年を超える刑で現在も服役中だそうです、本当にこんな親子がいたのかと思うと、ちょっとゾッとします。
1998年7月、サンテ(ジュディ・デイヴィス)とケニー(ジョナサン・ジャクソン)のカイムズ親子は殺人罪で逮捕された。母親サンテは若い頃から大小さまざまな詐欺を重ね、溺愛する息子ケニーが成長してからは、彼を共犯に殺人にまで手を染めてしまったのだ。彼女たち、とくにサンテの犯罪人生は、まさに無節操そのものだった。1980年代、ハワイ・ホノルルに内縁の夫ケン(チェルシー・ロス)、息子ケント(ブレント・キング)とケニーの4人で暮らしていたサンテは、試乗車を一年以上乗り回し、子供を使って万引きを繰り返すというでたらめな女だった。やがてハワイの家に火をつけて本土に戻った彼女は、今度は使用人への虐待が発覚し、20世紀の米国で2人目という奴隷所有罪に問われてしまう。
こんな母親がいたら恐いなぁと思ったらこれは実話で、この親子はいまもなお刑務所に収監されているそうです、随分と昔の事件のように思えますがまだ最近の事件ということですね。 ジュディ・デイヴィスは映画「目撃」で、ジーン・ハックマンらとダンスをしていた女性ですが全くの別人に見えました、とても同じ女性だとは思えませんでした、エミー賞もらっただけのことはありました。 少し「シリアル・ママ」に似ているなぁと思いました、あちらは奇才ウォーターズが監督してキャスリーン・ターナーが「シリアル・ママ」として描かれるのですが、あれも確か実話なんですよね・・・・・。 まぁ作品が作品ですしあちらは「”マスコミ”によってヒロインに奉られたシリアル・ママの騒動」が描かれているのですが、こちらは別に”マスコミによって時代の兆児”となった家族の事を描いていたわけではありませんでした。 そういえばジョナサン・ジャクソン、美男子だったけど彼も”ボールドウィン病”なのか、見るたびに肥えていきますね、気をつけないと大変です。 とにかくタイトル通りに「殺人なんて些細なこと 」とこのジュディ・デイヴィス演じるサンテは、自分や息子のためなら簡単に強盗や詐欺、そして殺人までも犯してしまいます。 全く反省することなく次から次へと犯行を重ねていきます、髪型もおかしいし服の趣味もどうだか分かりませんが、犯罪のテンポ(?)もいいのでとても見やすい映画でした。 ちなみにこのサンテ、現在も息子のケニーと共に禁固120年の刑に服していますが、現在サンテは「全て息子のケニーに脅されてやった」と、控訴しているみたいです、なんとも凄い女です。 お勧めします、サンテの悪い事ですがどこかおかしくもある犯罪の全てを、是非ご覧になってください。 |