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「笑の大学」をお勧めします。

映画版もナカナカのデキでした。

画像:warai01.jpg説明
人気脚本家・三谷幸喜の傑作舞台劇を三谷幸喜自らの脚本で映画化したコメディ・ドラマです。
太平洋戦争突入目前、言論・思想統制が厳しさを増す時代を背景に、一人の喜劇作家とカタブツな検閲官が台本の中の“笑い”を巡って熾烈な攻防を繰り広げる中で、次第に奇妙な連帯感を築いていく姿を緊迫感とユーモアを織り交ぜ描いた秀作です。
舞台では「今夜、宇宙の片隅で」や「王様のレストラン」でお馴染みの西村雅彦さんと、「12人の優しい日本人」などの近藤芳正さんが、舞台で完璧なまでの演技合戦を見せてくれていました。
が映画では「Shall We ダンス?」「うなぎ」の役所広司と、SMAPの稲垣吾郎がそれぞれ演じていました。
小松政夫や木梨憲武、加藤あいに八嶋智人なども出ています。



 日本が戦争へと突き進んでいた昭和15年。国民の戦意高揚の妨げになると様々な娯楽が取締りの対象となっていたこの時代、演劇もまた台本の段階で厳しい検閲を受けていた。
警視庁の取調室では2人の男が新作喜劇を巡って熱い火花を散らしていた。一人は、一度も笑ったことがない厳格な検閲官・向坂睦夫(役所広司)。相対するは、笑いに命をかける劇団“笑の大学”の座付作家・椿一(稲垣吾郎)。
向坂は台本から“笑い”を排除しようと椿に無理難題を突きつける。上演の許可をもらうためその要求を聞き入れながらも、なんとか“笑い”を残そうと苦悩する椿だったが…。




 ノリタケや小松政夫なんかも出ていますが、ほぼ役所広司と稲垣吾郎の二人による密室劇ですね、ただ舞台版と違って少し外の世界も描かれているため、他の役者さんたちも出ていますが。
舞台版の主演の二人の西村雅彦さんと近藤芳正さんの演技が、あまりにも完璧でとても素晴らしかったので、映画版で違う俳優さんが”向坂”と”椿”を果たして演じられるのか心配でした。
しかしそこは流石役所広司とSMAP稲垣吾郎、こちらの予想した以上に上手に演じてくれました、映画だから全くの二人だけと言うわけにも行きませんでしたがなんとか上手く仕上がっていました。
基本的にはこの映画でもかなり「密室劇」に近いつくりとなっています、役所広司も最初は全く笑わない”鬼のような検閲官”の向坂を熱演していました、ただストーリーが舞台版のものとほぼ同じと言った内容なので、どうしても西村雅彦さんと比べてしまいました。
吾郎ちゃんも同じで、やはり近藤芳正さんの舞台版と比べてしまいました、でもどちらも上手に演じていたように思います、役所広司さんはともかく吾郎チャンも頑張ってました!!
やっぱり舞台特有の臨場感や”いったい何が起こるんだろう”というドキドキとした期待感などは、『舞台版』には劣っていたように思いましたが、映画版は映画版で良く出来ていたと思います、殆ど一緒でしたが。
舞台から映画か、映画から舞台か。お勧めします、出来れば両方見比べていただきたいですね。