 | イングランドの人気サッカークラブ“アーセナル”の熱狂的サポーターを主人公にした、人気作家ニック・ホーンビィの自伝的ベストセラー『ぼくのプレミア・ライフ』を、97年のコリン・ファース主演作に続いて2度目の映画化したものです。 パンチの効いたコメディを作ってきたファレリー兄弟が、「好きな人と同じものをどこまで好きになれるか?」という永遠の命題を取り上げた最新作です。彼らのこれまでの作品同様、『50回目のファースト・キス』のドリュー・バリモア扮するヒロインはとびきりキュートで素直なイイ子です! 彼を演じる「TAXI NY」のジミー・ファロンの野球バカぶりに戸惑いつつも、最大限に譲歩して一緒にスタジアムへ通うのですが、彼にとって大事なのは自分より野球だと痛感し…。ファレリー兄弟も熱烈な「レッドソックス」のファンだけに、メジャーリーグや同チームへの愛情が作品に溢れており、熱中するベンの気持ちもちょっとわかってしまいます。 04年の撮影中、「レッドソックス」はなんと86年ぶりのワールド・シリーズ優勝を果たしました!!その熱気まで閉じこめられた、なんとも爽快な作品になっています。
冬の気配が忍び寄る10月のボストン。ビジネスコンサルタントとして成功を手にしたリンジー(ドリュー・バリモア)は、高校の数学教師ベン(ジミー・ファロン)と運命的な出会いを果たし恋に落ちる。交際は順調に進み、リンジーはベンに対しそれまでの男たちにはない楽しさと安らぎを覚えるのだった。ところが季節が巡り、春が到来すると2人の関係はにわかに雲行きが怪しくなり始める。実はベンは、ボストン・レッドソックスの筋金入り熱狂的ファンだったのだ。野球シーズンを迎えるや、ベンの生活は全てがレッドソックスを中心に回る。大切な恋人リンジーにしても、ベンにとってはあくまでも“2番目”だったのだ。最初は戸惑いながらもベンに合わせてレッドソックスを応援するリンジーだったが…。
ボストンが86年ぶりに優勝したことがきっかけで作られたのかと思っていましたが、この映画の撮影中にボストンが優勝したみたいです、ラブ・コメのファンじゃなくてメジャーリーグのファンでも楽しめる作品だと思います。 『50回目のファースト・キス』の可愛らしいヒロインが印象深いドリュー・バリモアと、『 TAXI NY 』のジミー・ファロンが主演です。 ドリュー・バリモアは「E.T.」や「 炎の少女チャーリー」の頃とあまり替わらずに大きくなりましたが、ホントに最近は爽やかで可愛らしい女優さんになりましたね、あのまま荒れて消えて行かなくて良かったと思いました。 リンジー(ドリュー・バリモア)が気持ち悪くなって最初のデートをドタキャンするんですが、それを介抱するベン(ジミー・ファロン)の姿が凄く自然で良かったです、本当に優秀な教師みたいでした。 でベンの”ボストン病”はどうに入ってました、跪いてポケットからダイヤの指輪を出すと思わせて、○○○○○を出したのには笑えました。でリンジーが『O.K.』だと答えると、プロポーズに『O.K.』してもらったかのようにベンが喜ぶ、かなりの年期と気合いの入ったファンだと分かるエピソードでした。 ベンがフロリダのボストンのスプリング・トレーニングに行った時、リンジーは家族との休暇の為に実家に帰っていたのですが、リンジーのパパとニュースで”大騒ぎするバカなボストン・ファン”を見てる時にベンがテレビに映る。呆れるパパと『彼が恋人』と言えないリンジー、最高に笑えました。 やがてシーズンが始まりリンジーはベンに合わせて恋愛に仕事に一見順調そうですが、リンジーは友達から『植民地化されてる』と言われます。 仕事の時間を割いてもベンに付き合うために、リンジーは球場にパソコンを持ち込むのですが、そのせいでマイヤーズが投げたボールがファウル・チップしてリンジーを直撃! しかし気絶してしまうリンジーをよそに、ベンはそのボールを掴んだ人とハイ・タッチしたのなは大笑いしました。 あと冗談交じりにでしたがポストシーズンの大事な試合中に、リンジーがベンの元に急ぐためにグラウンドに降りて芝生の上を突っ走ります、そうまでしてくれた彼女にベンは「芝生の感蝕は」とたずねてキスします。結構ツボでした、半部本気で半分冗談なのですがナカナカ面白い会話のキャッチボールでした。 リンジーが良くある恋人同士の問題で悩んだときに、ベンも少しずつ考え直し始めますが・・・。 中継の中でゴジラが出てきてホームランを打ちます、なんか凄く嬉しかったです。今はボストンにいないジョニー・デーモンやマイヤーズ、ミラーやロバーツの盗塁など懐かしく思ってしまいました。 ボストン好きの有名人は多いですが、始球式をスティーブン・キングがやってました、彼もボストンのヘビー・ファンですものね、「スウィート・キャロライン」の大合唱もあって面白かったです。 僕もヤンクス(ゴジラや野茂)の試合やポストシーズン、”ディープインパクト”のような馬がいるダービーや有馬記念の時には予定は入れたくありません。だからベンの気持ちは痛いほど分かります、でも実際はどうなるのでしょうかね、ベンのようになるのかな?? いかにもファレリー兄弟の映画ッポイですが、ファレリー兄弟の映画らしくないところもあるように感じました、とてもステキなラブ・ストーリーでした、野球ファンもそうでない人にもお勧めします。 |