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「イン・ザ・ベッドルーム」を観ました。

やはりマリサ・トメイは素晴らしい。

画像:inthebedroom.jpg説明
この映画は第74回のアカデミー賞で、低予算ながら作品と主演男・女に助演女優賞にノミネートされ、数々の映画賞を獲得した映画です。
大好きなマリサ・トメイが助演のナタリーを演じているんですが、彼女が初来日会見した模様を見ていたらあんまり美しくて見惚れてしまいました。アドレスを記しておきますので、皆さんも是非ご覧下さい、彼女は今年で40ですよ!人間は年じゃないですね、改めてそう感じました本当に素晴らしい!http://www.uipjapan.com/bedroom/
マットとルースはメイン週の小さな田舎町町に中年夫婦、マットは町医者を営みルースは合唱団の先生をしていた。休みで帰省している一人息子のフランク(ニック・スタール)は、幼い二人の子供がいる年上の女性ナタリー(マリサ・トメイ)と愛し合っている。しかし、彼女とよりを戻したい夫リチャードは離婚に応じず、度々彼女の家にやって来る。そして、短い夏が終わりに近づいた頃、彼らは思いもよらぬ悲劇に見舞われる。喧嘩の仲裁に入ったマイケルが、リチャードに射殺されてしまう、この悲劇に涙するマットとルースだったが・・・。
とにかく話しが最初から最後まで重たいです、画面も夏の眩しさを映していますが何故か陰湿に見えてしまいます。物語のはじめの方で、「エビ漁の罠はねイン・ザ・ベッドルームと言ってね、わなに二匹入るとお互い静かにしているんだけど、三匹だとお互いに傷つけあってハサミが取れてしまったりするんだよ」と出てくるところがあります。イン・ザ・ベッドルームとは閨房という秘められた場所での密議、という一番最後に出てくる夫婦のシーンの意味と引っかけてあようなのですが、僕ははじめのシーンが物語にどうからめてあるのか気になって、目を皿のようにして観ていました。
ですがちょっと愚かな妻役のナタリー(マリサ・トメイ)に目が行ってしまいました、後半はナタリーは殆ど出てこないのでドラマに入り込めましたが。
登場人物の描写の仕方もシシー・スペイセク(どうもキャリーにみえてしまいます)やマリサ・トメイらの演技も素晴らしく、この作品が監督デビューとなるトッド・フィールドの演出ぶりは見事です。特に息子を失った悲しみをマットしルースがぶつけ合うシーンがあるのですが、流石にトム・ウィルキンソンとシシー・スペイセクといったシーンがあります、やっぱりお芝居は上手いです。でもなんかそれだけのような気がします、あらすじを書いてしまうわけには行きませんが最後が少し唐突と言うか、あっけないというか。せっかく最愛の息子を奪われた夫婦の辛さ・切なさを丁寧に描いてきたのに、最後は少し短絡的でちょっと強引な気もします。
それが監督トッド・フィールドの描きたかったものなのかもしれないけれど、観ている僕には後味の悪さだけが強く印象に残ってしまいました、最後の最後でマットがポツリと言うセリフがあるのですが、その言葉がいかにもこの夫婦はそんな思いをずっと抱きながら暮らしていくんだなぁと感じさせてくれました。
この後味の悪さもこの映画の魅力というか、持っている凄さなのかもしれないですね。本当にマリサ・トメイが素晴らしいので、是非一度はご覧になってください、お勧めします。