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「赤ちゃんの逆襲」をお勧めします。

基本は「ベイビー・トーク」ですが・・・・・・

画像:baby01.jpg説明
赤ちゃんの“本性”をブラックな笑いとともに暴いたこの『赤ちゃんの逆襲』は、本国フランスをはじめヨーロッパ各国で大ヒットを記録した作品だそうです。
もしも赤ちゃんにはっきりとした“意思”があったら……。この脚本に監督パトリック・アレサンドランが興味を持ったのは、そんな疑念からだったそうですが、「ベイビー・トーク」といったこの種の映画のさきがけとなる作品と、どう味付けを変えて勝負するのかも見モノでした。
赤ちゃん=愛くるしい存在という常識に一石を投じる本作(ちょっと大げさ)、この映画をいちばん楽しんで見られるのは父親でしょうか?それとも“意志を持った”赤ちゃん?でしょうか。
主演は 「奇人たちの晩餐会」で知られる名優ティエリー・レルミット、その他にも「TAXi 2」のミシェル・ミューラー、「 トーク・トゥ・ハー 」のレオノール・ワトリングなどが出ています。


 建築家を夢みる冴えない絵描きシモン(ミシェル・ミューラー)。ある日彼は、自分が学生時代に描いたデザインとそっくりな建物を見つける。この建物の責任者で建築業界の大物ヴァンサン・ポレル(ティエリー・レルミット)が自分のアイデアを盗作したと確信した彼は、さっそく抗議に向かう。しかしあっさり追い返されてしまったシモンは、挙げ句にポレルの車にひかれて死んでしまうのだった。ところがなんと、死んだはずのシモンは憎きポレルが待ち望んでいた彼の赤ちゃんとして生まれ変わるのだった。なんとかして恨みを晴らそうとあの手この手でポレルを困らせる赤ちゃんのシモンだったが…。


やっぱり「ベイビー・トーク」というのは大きな壁でしたね、「自分がいちばん憎む相手に生まれ変わる」というアイデアは面白かったのですが・・・・・・。
映画のツクリもまぁまぁでした、いかにもポレル(ティエリー・レルミット)は悪い人だと思わせておいて、子育てには全くダメな妻や母親の姿を見せておいて最後には・・・・・という展開でしたが、映画自体もまぁまぁでした。
「奇人たちの晩餐会」のティエリー・レルミットは、結構上手に演技していたと思います、悪い人だと思わせておいて実は子煩悩で・・・・・・・という役を楽しそうに演じていました。
「奇人たちの晩餐会」は結構面白いので、こちらの映画の方もお勧めしておきます。
シモン役のミシェル・ミューラーも「WASABI 」でも披露していたような、トボけた味わいのある役でしたね、この映画でもそのトボけた感じも出しつつ奮闘していました。
レオノール・ワトリングは「トーク・トゥ・ハー」ではじめて見た時は「この女の子は大物になる」と思いましたが、その後はナカナカ作品に恵まれないようですね、この映画でもどちらかというと彼女にはあまり似合わないような役でしたが、無難にこなしていました、早くいい役に出会えるといいですね。
「ベイビー・トーク」を越えるような映画にはなれませんでしたが、設定と俳優陣の頑張りでなんとか面白い映画に仕上がったと思います、お勧めします。