 | 人種差別に耐えて大会に臨んだ黒人選手主体の大学バスケットボール・チームと、彼らを支えたコーチの絆を描くスポーツ感動作です。 「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや「CSI」シリーズの大物プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが、実在するこのコーチの自叙伝を映画化しました。 「ステルス」のジョシュ・ルーカスが主人公のコーチを熱演し、クライマックスでは大学バスケ史上最も重要な試合とされる1966年のNCAA大会決勝、ケンタッキー大学対テキサス・ウェスタン大学戦が再現されています。この試合は全米のスポーツ史上でも、最大の番狂わせであって最大の歴史的な試合とされているそうです。 ラストには実際のハスキンズや、当時の選手たちが登場して彼等のインタビューも収められています。 他にもデレク・ルークやズーイーの姉エミリー・デシャネル、アンJの父親のジョン・ヴォイトなどもでていました。 監督は、これが初監督作品となるジェームズ・ガートナーです。
1966年、アメリカ。大学バスケットボール界でも人種差別がはびこり、黒人は一試合で最大3人までしか出場させないのが暗黙のルールとなっていた。そんな中、テキサス・ウェスタン大学のコーチに就任した白人のドン・ハスキンズ(ジョシュ・ルーカス)は、全米各地からボビー(デレク・ルーク)ら有能な黒人選手をスカウトしてくる。だがやはり、周囲からの風当たりは強く、非情な嫌がらせを受けてしまう。それでもハスキンズは熱心に指導し続け、やがてチームはトーナメントを次々と勝ち上がる強豪へと成長。そして、いよいよ名門ケンタッキー大との決勝戦を迎えるのだが…。
やっぱりジョシュ・ルーカスは「ステルス」のような映画や役柄よりも、こういった熱血漢のインテリといった役が良く似合いますね!! 凄く上手だったと思います、「 ポセイドン 」でも悪くは無かったですがこういったヒーロー像が良く合っています。 黒人がずっと差別を受けていたのは知っていましたが、バスケットの世界でも「試合に先発はさせない」といった暗黙のルールのようなものがあったことには驚きました。 大学の黒人差別の歴史をただ追うだけでもなく、大学バスケットで史上初めて黒人選手だけを使った監督の苦悩や家族の事にも触れながら、丁寧に描いているところに好感が持てました。 ただどちらに焦点をあてて描いているわけではないので、どっちつかずというか中途半端な切り口だと感じてしまうところもありますが、このドン・ハスキンズ監督とテキサス・ウェスタン大学の偉業を讃えようとしたのなら、むしろこのぐらいのバランスの方が良かったのかもしれませんね。 ラストにも本物のハスキンズ・コーチやチームのメンバーなどが、インタビューに答えていますねそれを見ると「やっぱり本当の事だったんだなぁ」とあなたも実感するでしょう。 差別の問題などと戦いながら、大学バスケットの頂点に立った男達の物語です、ジェームズ・ガートナー監督はとても初監督作品にしては素晴らしいモノをつくったと思います、お勧めします。 |