 | 郊外の平和な学園都市で、一見幸福で何不自由ない生活を送ってはいるものの、実は心と体が共に満たされない2組の親しい夫婦・・・・・・。その夫婦の間で、二重に不倫劇が進行していく様子を、「イン・ザ・ベッドルーム」の原作者でもあるA・デュバスの2編の短編小説をもとに静かに見つめたシリアス・ドラマです。 「キング・コング」のナオミ・ワッツと、「ハッピー・フライト」のカメレオン俳優マーク・ラファロが、それぞれ本作の共同製作、製作総指揮も兼ねて熱演を披露しています。他にも「ワイルド・アット・ハート」の熱演も懐かしいローラ・ダーンや、「 トゥルーマン・ショー 」のピーター・クラウスが出演しています。
郊外の学園都市で一見何不自由ない生活を送る専業主婦のイーディス(ナオミ・ワッツ)。夫ハンク(ピーター・クラウス)は大学教授で、同僚のジャック(マーク・ラファロ)とその妻テリー(ローラ・ダーン)とは、夫婦ぐるみの親しい付き合いを続けていた。けれども日頃、自分に対する夫ハンクの無関心な態度に満たされないものを感じていたイーディスは、いつしかジャックと不倫の間柄に陥ってしまう。一方、夫のジャックに深い愛情を捧げながらも、それが却って夫から疎んじられて深く心傷ついたテリーは、ある晩ハンクに慰めを求め、かくして2組の夫婦の間で二重の背信劇が進行することとなり…。
ナオミ・ワッツはデヴィッド・リンチに感謝しないといけませんよね、僕等もリンチに感謝しなければいけないかもしれません、こんな綺麗で演技力のある女優さんを埋もれさせてしまうトコロでしたから・・・・。 「 21グラム 」でのナオミ・ワッツも良かったですが、まだ観ていない「キング・コング」も楽しみです。 ローラ・ダーンは久しぶりに元気な姿を映画で観たような気がします、傑作「ワイルド・アット・ハート」からは17年ですか、相変わらず綺麗で演技も抜群に上手いけど今作では年齢も感じてしまいました。 そういえば「ワイルド・アット・ハート」もデヴィッド・リンチの作品でしたね、ナオミ・ワッツとローラ・ダーンはある意味最強の「デヴィッド・リンチ」姉妹かも!!また「ワイルド・アット・ハート」のような傑作ラブ・アクションが観たいです、まだの方は是非ご覧になってください、ニコラス・ケイジにウィレム・デフォーも最高です!! ここでもマーク・”カメレオン”・ラファロは、そのカメレオンぶりを遺憾なく発揮しています、でもどちらかというと「ハッピー・フライト」のような”抜群にはカッコいいわけではないけど、凄くいい人”的な役の方が、個人的にはあっていると思いました。 ストーリー的には”二家族によるダブル不倫”の展開で進んで行きますが、これが現在のアメリカの夫婦の典型なのでしょうね、サム・メンデス監督の「アメリカン・ビューティー」をちょっと思い出しました、こちらの方がかなりシリアスでしたが。 お勧めします、ナオミ・ワッツとローラ・ダーンによる「最強のデヴィッド・リンチ姉妹」の演技合戦を、お楽しみください。
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