 | 「プリティ・ウーマン」「プリティ・プリンセス」のヒットメーカー、ゲーリー・マーシャル監督が今回テーマに選んだのは“母親”でした。 突然、5歳から15歳までの亡くなった姉夫婦の3人の子供を、引き取ることになったキャリアウーマンのヘレンが、母親業に悪戦苦闘する姿を綴っています。 サクセスを人生の目標にしていたヒロインが、子供たちと共に人生を見つめ直してゆく姿を描き、心地よい後味の残るハートウォーミング作となっています、そんなに期待していなかった僕には、かなり面白かった映画でした。 主演は名コメディエンヌのゴールディ・ホーンの娘で、「10日間で男を上手にフル方法」の人気女優ケイト・ハドソン。共演には「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」のジョン・コーベットに、”天才脇役女優”でジョン・キューザックの姉ジョーン・キューザック、ウィリアム・H・メイシー の妻で「デスパレートな妻たち」のフェリシティ・ハフマンに、今年のオスカー女優のヘレン・ミレンなどです。
ニューヨークのモデル事務所に働く25歳のキャリアウーマン、ヘレン(ケイト・ハドソン)。やり手として仕事でも一目置かれ、モデルの友人たちやボーイフレンドたちとのシングルライフを謳歌する彼女だったが、ある時姉リンジー(フェリシティ・ハフマン)夫婦が事故で亡くなり、遺言で遺された3人の子供を引き取ることになった。専業主婦で家庭的なもう一人の姉ジェニー(ジョーン・キューザック)がいるのになぜ私が、と困惑するヘレンだったが、姉が遺した手紙に感銘を受け、故人の遺志を尊重することに。だがまだまだ手のかかる末っ子から難しい年頃の上の子まで、慣れない母親業にヘレンの生活は大混乱に陥り…。
映画を観ている最中ずっと、レミロオメンの歌と「子ぎつね ヘレン」のタイトルが、僕の頭の中をグルグルと回っていました。 この映画は「ケイト・ハドソンが出演している」という事以外は知らなかったのですが、オープニングで監督が「なんでもプリティ」を付けられてしまうゲーリー・マーシャル監督が撮っていて、「名作製造の名脇役」ジョーン・キューザックや、今年のオスカーを獲得したヘレン・ミレンが出ている事を知って、少し期待をして見ました。 キャリア・ウーマンが、「ひょんな事から赤ちゃんや子供を育てる歯目になる」というお話は、昔からあったので新鮮味は無いかなと思っていました、ダイアン・キートンの「赤ちゃんは トップ・レディがお好き」とかいい作品も多いですしね。 この映画もそんな感じなのかなと思っていたら、流石は「 プリティ・ウーマン 」が大ヒットしてしまったので、ダリオ・アルジェントやスティーブン・セガールのように、邦題が皆「プリティ・〜」にされてしまうゲーリー・マーシャル監督。 単なる”キャリア・ウーマンの子育て物語”には終らせませんでしたね。 やっぱりケイト・ハドソンはただ可愛らしいだけじゃなくて、優れたコメディエンヌとしての資質を、母親のゴールディ・ホーンから伝わっていますね、この「プリティ・ヘレン」が良かったのは彼女の好演によるところも大きかったと思います。 「この手の映画の相手役には弱いんじゃないか」と思ったジョン・コーベットも、「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」をある意味超えた演技を見せてくれたように思います、少し地味と言うか華は無いけどクライブ・オーウェンみたいに変な説得力がありますよね。 フェリシティ・ハフマンの出番が少なくてガッカリしましたが、ジョーン・キューザックの芸達者ブリには驚かされました、「スクール・オブ・ロック 」なんかにも出ていましたが本当に「名作製造名脇役女優」さんですよね。 僕なんか大好きだけどロマ・コメの主役にはなれない・・・・・、でも物凄く女優さんとしては技量も幅もあって、個性的な脇役をやらせたら凄く上手いという人ですよね。 ラスト付近にジョーン・キューザック演じるジェニーが、ママとしてのタンカを切るシーンがあるんですが、物凄くドウにいってていいシーンなんですよね、説得力がありました。 それをヘレン役のケイト・ハドソンが・・・・・、これ以上はご覧になってください。 途中動物園のシーンで、サイモン&ガーファンクルの曲が使われていました、いいセンスも持ち合わせていると思います。 お勧めします、見た後もスッキリ爽やかで楽しい作品でした、流石「 プリティ・ウーマン 「 プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング 」のゲーリー・マーシャル監督だけのことはありました!! |