 | 『黒い家』『の・ようなもの 』などで知られる森田芳光が、人気作家江國香織の同名小説を監督した作品です。 この映画も早く観たかった作品なんですよね、佐々木蔵之介さんにドランクドラゴンの塚チャンが主演するということだったので・・・・。 互いを思いやりながら誠実に暮らしている間宮兄弟が、日頃のストレスを忘れる一時を与えてくれる作品になっていました。 この『間宮兄弟』には特別な事件は何も起こらなかったです、ドラマチックな展開があるわけでも、泣きの場面が待っているわけでもありませんでした。 綴られていくのは、間宮兄弟のただの日常です。しかし大人になっても自然に互いを思いやっている2人の姿は、ずっと観ていたくなる不思議な魅力を放っていました。 共演陣も豪華でした、出演作の続く沢尻エリカちゃんに常盤貴子、中島みゆきさんに戸田菜穂に高嶋政宏などです、ドランクドラゴンの相方の、鈴木も一瞬出てました。
東京の下町のとあるマンション。30代の現在も仲良く同居を続ける間宮兄弟。兄・明信(佐々木蔵之介)はビール会社の商品開発研究員。弟・徹信(塚地武雅)は小学校の校務員。そんな2人は、大好きなベイスターズの試合をスコアをつけながら熱心にテレビ観戦したり、山盛りのポップコーン片手にビデオ鑑賞したり、あるいは紙飛行機を飛ばしたりと、しょっちゅう一緒に行動しては楽しく何不自由ない毎日を送っていた。それでもやはり恋人は欲しいもの。そこで2人はカレーパーティを企画、弟は同じ小学校の葛原依子先生(常盤貴子 )を、兄は行きつけのビデオ店でバイトする女子大生・本間直美(沢尻エリカ)をそれぞれ招待することに成功するのだが…。
いやぁー、この映画も面白かったですねー、シュールな笑いもあるんですが殆どそれに頼らないつくりになっていましたね。 「こんな面白い映画、誰が撮ったんだろう」と思ったら、「 そろばんずく 」の森田芳光監督でしたね、「黒い家」的な感じも面白いと思いましたが、こういう笑える映画を撮らせたら上手いですよねー。 また佐々木蔵之介と塚地武雅が扮する、『間宮兄弟』がまた素晴らしい!!30代を越えて結婚もしていないのに、仲が素晴らしくいいという設定が素晴らしいです、全然オカシクなくて爽やかな感じさえしましたもん。 あんまり予備知識を持たないまま観たので、沢尻エリカちゃんに常盤貴子、中島みゆきさんにアホな男役の高嶋政宏という、豪華な脇役陣にもビックリしました。 みやきさんのお母さん役もとても良かったです、今まで結構みやきさんの出演したモノは見ましたが、一番余計な力が抜けていて良かった様に思いました、ロールスを乗り回すというのも似合っていてカッコよかったです。 沢尻エリカちゃんにもビックリしました、常盤貴子が演技上手いのは知っていましたが、沢尻エリカちゃんは「パッチギ!」の頃よりも凄く綺麗になってました、演技もドンドン上手くなっているように思います、「パッチギ!」とは全く雰囲気が違った役なのに上手に今時の女の子を演じていました。 しかし何といっても『間宮兄弟』を演じた、佐々木蔵之介さんと塚地武雅の熱演につきますね、ホント良かったです。 普通30代で未婚の"仲よし兄弟"っていったら、どこか気持ち悪いモノを想像しがちですが、ホントに仲の良い自立した大人の兄弟を好演していました。 仕事や恋の悩みを”夜の反省会”で話したり、色んなパーティを開いてモノポリーや人生ゲームを楽しんだり、上田もま真っ青の雑学汪であったり・・・・・。 この兄弟は互いを尊重して、母親を愛するゴク普通の仲の良い兄弟です、だからこんなに面白く思えてしまうんでしょうね、変に(ズルい手を使って)機をてらうような姑息なマネをしなかったのがいい方に出たのでしょう。 ドランクドラゴンの相方の鈴木の使い方も、「さすが森田監督」といったモノでした、細かいところにまで気持ちが入っている映画でした。 エンド・ロールや終ってからも楽しませてくれる映画でした、期待以上の映画でした、お勧めします!
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