 | SFホラーを予想させる舞台設定ながら、開拓者VS先住民の死闘を描くまるで“火星(マーズ)が舞台の西部劇”というべき、血湧き肉躍る痛快編です。 この映画はカーペンター監督の2001年の作品ですが、とっくに観たつもりでいました、「マーズ・アタック! 」や「ミッション・トゥ・マーズ」など、昔から"火星 MARS"をテーマにした映画って多いですよね。 「赤い河」「リオ・ブラボー」などを手がけた名匠、ハワード・ホークス監督を敬愛するカーペンターらしく、男も女も西部のヒーローのようにタフで、対するゾンビ風の亡霊軍団も超ハイ・テンションで、両者は戦って戦って戦いまくります。 主演は「 トリプルX ネクスト・レベル 」のアイス・キューブに、モデル出身の「スピーシーズ」シリーズのナターシャ・ヘンストリッジ。他にも「セルラー」のジェイソン・ステイサムに「パルプ・フィクション」のパム・グリアー、「 17歳のカルテ 」のクレア・デュヴァルなどです。
大勢の人類が火星に移民した2176年。火星警察の婦警バラード(ナターシャ・ヘンストリッジ)は、辺境の鉱山の町である事件がどうして起きたかを尋問会で証言する。尋問会の直前、バラードは鉱山の町シャイニング・キャニオンの刑務所にいる囚人ウイリアムズ(アイス・キューブ )を護送すべく、列車で同地へ。だが町は無惨な死体がそこかしこに転がるゴーストタウンと化し、ウイリアムズら犯罪者数人だけが生き残っていた。実はある古代遺跡で人類が封印を解き、解放された火星先住民族の亡霊たちが人間に乗り移り、大虐殺を繰り広げたのだ。バラードら人間たちと、亡霊たちの死闘が幕を開ける。
ジョン・カーペンターらしい作品でした、彼の「要塞警察」をリメイクした「アサルト13 要塞警察」に似ていますかね、犯罪者である”悪人”たちと警察組織の人間からなる”善人”とが、手を組んで共通の敵に立ち向かうという作品です。 火星先住民族の亡霊たちが人間に乗り移るという設定も、最近のゾンビ物に似てなくもないですが、オリジナリティある設定で面白かったです。 未来の設定が女の方が強いというのも面白いですが、ゾンビのように強い火星の住民族の亡霊のデザインも面白かったです、ビキニのようなものを着ている女性がいるのですが、ブラの部分が殺した人の手になっていたのには笑えました。 ナターシャ・ヘンストリッジはモデル出身だからスタイルがいいのは勿論ですが、綺麗な上に演技力もついたみたいですね。今回は悪玉の親分のウイリアムズ(アイス・キューブ )やジェリコ(ジェイソン・ステイサム )、バシラ(クレア・デュヴァル)達と”ゾンビ軍団”と闘いますが、スタイルがいいからなのか物凄くカッコいいですね、タテも似合っていました。 やっぱりこういう役でイキイキしているアイス・キューブを見ると、「 トリプルX ネクスト・レベル 」のような役をやるのも頷けますね、カッコ良かったです。 結構グロいシーンもありますが、観ててスカッとする感じも良かったですね、ジェイソン・ステイサムやパム・グリアーには、もっと活躍して欲しかったですが・・・・。 ラストもなかなか楽しい終り方でした、細かいところは沢山突っ込みドコロもありましたが、楽しい映画でした、お勧めします。 |