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「ある日、ダウニング街で」をお勧めします。

ここでも、ビル・ナイが活躍しています。

画像:onedaypicture.jpg説明
TV界最大の権威エミー賞で、TVムービー作品賞など3部門に輝いた、英BBCと米HBOの合作長編ドラマ(TVムービー)です。
「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」の名脚本家リチャード・カーティスによるオリジナル・ラブストーリーを、再び「ナターシャの歌に」のビル・ナイが主演。
シャイな官僚ローレンス(ナイ)はダウニング街のオフィス近くのカフェで、魅力的ながら陰のある女性ジーナ(「 トレインスポッティング 」のケリー・マクドナルド)と出会い、徐々に関係を深めていく・・・。そして「ホワイト・バンド」に代表されるような、世界の貧困をテーマにしたG8サミットにローレンスがジーナを同伴して出席することで、世界の政治に劇的なインパクトを与えることになる・・・・・・。といったお話です。



アイスランドの首都・レイキャビクで開催されるG8サミットに乗り込もうと奔走する、財務省の官僚・ローレンス(ビル・ナイ)。そんな彼がダウニング街のカフェで魅力的な女性ジーナ(ケリー・マクドナルド )と出会う。心に孤独を抱えていた2人は徐々に関係を深めていく。ローレンスは勇気を振り絞り、G8サミットにジーナを誘うことに。彼女は快諾するも、レイキャビクのホテルがいっぱいで、彼らは仕方なく部屋を共にすることになる。やがてサミットが開催。世界的な貧困の克服を議題とし、各国の代表団がそれぞれの利害をぶつけ合うその場所で、ジーナはある行動に出る…。


果たして「G8サミット」という世界の舞台で、身元不明の友達を(まだ”友人”の域を越えていなかったですからね)連れて行けるかは別にしても、一人の女性の発言が世界を変えていくのを見るのは、なんか痛快な感じがして楽しかったです。
ピル・ナイは「ラブ・アクチュアリー」に出てから出演作にも恵まれるようになって、演技の幅も広がりましたね、今回も「ナターシャの歌に」とはまた一味違った仕事人間を、好演していました。
今回は死語とはヤリ手だけど、恋については臆病でシャイなオジさんを、見事に悲哀感タップリに演じていました。
ケリー・マクドナルドも凄く良かったです、おそらく彼女ジーナのとった行動や言動は映画やドラマの中でしか出てこないのでしょうが、みているこちらの心を熱くするモノがありましたね。
ホワイト・バンドに代表されるように、アフリカを中心とする途上国の貧困層の拡大は、「ホテル・ルワンダ」が伝えたかったことと似ているように思います。
関心があるようでどこか他人事のように思ってしまうんですよね、それをジーナが代弁するといったカタチをとって・・・・・。
流石「ラブ・アクチュアリー」の名脚本家リチャード・カーティス、そういうところはしっかり盛り込んでいましたね、ラストの空港でのジーナの言葉も心に残りました。
『男が子供を殺した、誰が親かなんて事は大事じゃない!!』、これは名ゼリフでしたね。
エンドロールの、「のしかかる大きな責任を果たせば、偉大な世代になれる」ネルソン・マンデラの言葉も、深く心に染み入りました。
お勧めします、暖かい未来を予感させるラストも素晴らしかったです、大人の恋愛もいいですね!