 | パニック映画の火付け役となった1972年の、ジーン・ハックマン主演作『ポセイドン・アドベンチャー』を、『トロイ』『 ネバーエンディング・ストーリー 』のウォルフガング・ペーターゼン監督がリメイクした作品です。 船が転覆し上下反転した客船の中を、老若男女入り混じった8人が協力し合って、サバイバルしていく様子が描かれています。 まさに、火の中水の中を潜り抜け次々と難関をクリアしていく様子には、思わず見ている方も呼吸を止めて見入ってしまう程の迫力を感じました。 撮影には9万ガロンの水が使用されたそうです、一行を率いるリーダーを演じるのはカート・ラッセル。元消防士という設定には、『バックドラフト』を思い出させてくれました。「ステルス」のジョシュ・ルーカスも、クールな一匹狼を好演していました。 他にも「 陽のあたる教室」のオスカー俳優リチャード・ドレイファスに「炎のメモリアル」のジャシンダ・バレット、世間的には「オペラ座の怪人」なんだろうけど、「 ラブ・アクシデント 」が可愛かったエイミー・ロッサムにマット・ディロンの実弟ケヴィン・ディロン。ファーギー姐さんも"ステイシー・ファーガソン"名義で、豪華キャストに一層の華を添えてくれていました。
大晦日の夜。北大西洋を航行中の豪華客船“ポセイドン号”。広大なボール・ルームには大半の乗客が集まり、ニューイヤー・イブの祝宴が華やかに催されていた。ところが、今まさに新年を迎えようとしたその瞬間、巨大な波がポセイドン号を襲い、船は瞬く間に船底を上に向けて完全に転覆してしまうのだった。4000人の乗客の多くが一瞬にして命を失う。天地逆転したボール・ルームに残るわずか数百名の生存者たち。船長は救助が来るまでこの場に止まるよう全員に命じる。しかし、プロのギャンブラー、ディラン(ジョシュ・ルーカス )は自らの直感を信じ、一人脱出を企てる。一方、前NY市長のロバート(カート・ラッセル )も、別の場所にいる娘ジェニファー(エミー・ロッサム )を捜すため、ディランと行動を共にするのだったが…。
この作品は大方の予想に反して、初登場2位だったんですよね、ラジー賞にも"ワースト・リメイク作品賞"にノミネートされてしまいました。 僕は大好きなジャシンダ・バレットやエイミー・ロッサム、登場シーンは少ないけれど"具がタップリお姐さん"のファーギーに、カート・ラッセルも出ていたから割と面白く見られましたよ。 ただ基の作品『ポセイドン・アドベンチャー』と比べると、かなり「人間ドラマ」的な要素が薄まってしまったなと感じました。 確か僕が初めて『ポセイドン・アドベンチャー』を観たのは、小学校の低学年だったと思いますが、あの「さかさまになったトイレ」の下に呆然と立ち尽くすジーン・ハックマンや、アーネスト・ボーグナインの姿は今でも目に焼きついています。 今回は特撮も凄かったしキャストも超がつくほど豪華でしたが、肝心のドラマのストーリー展開があんまり良くなかったでしょうか?? でも爆破シーンとかは凄かったです、ポセイドン号が徐々に沈んで行く時に何度か船内で爆発が起きるんですが、「スタントの人の2人や3人は死んでるな」と思わされるぐらいの迫力でした。 昔の”みなさん”のノリダーみたいに、爆薬が多いのかホントに迫力がありました。 それだけに、いいキャストを沢山使っているのに、こんな程度の作品かよと思ってしまうとチョット勿体無いですね、ジョシュ・ルーカスも頑張ってるんだろうけど、こういう作品で主役を張るのは辛いかな?! カート・ラッセルとエイミー・ロッサム親子にしても、もう少し掘り下げても良かったんでは無いでしょうか・・・・。 ファーギーも短い出演とのことだったので期待はしていませんでしたが、あんなハンパな出演だったら出ない方が良かったかも・・・・・、ジャシンダ・バレットも勿体無い気がしました。 まぁ観て損はない作品だとは思います、お勧めしますが「タイタニック」級の過剰な期待は禁物です。 |