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「ピンクパンサー」をお勧めします。

セラーズのオリジナルとは、離して考えた方がいいかも・・・・・

画像:pinkpanther001.jpg説明
1963年の『ピンクの豹』で生まれた、マヌケな警部”クルーゾー”。名
優ピーター・セラーズのイメージが染み付いたこの役柄に、現代最高のコメディアンの一人、スティーヴ・マーティン が挑みました!
白髪にチョビ髭で、すましきったマーティンの見た目もユーモラスですが、何といっても物語に詰め込まれた笑いの数々が、小ネタ・大ネタも併せて魅力たっぷりに描かれていました。
(アメリカ人の)マーティンがフランス語訛りの英語を直すために、アメリカ英語を習うシーンなどはかなり笑えました。
脇を固める役者陣も豪華でしたねー、豪華すぎてビックリするぐらいでした、もう2本くらい映画が出来そうでした。高慢なドレイフェスを演じるのは、これまたコメディ・センス抜群のオスカー俳優ケヴィン・クライン。硬派な刑事ポントンにはジャン・レノ、そしてグリュアンの恋人ザニアにはビヨンセが扮していました。他にもジェイソン・ステイサムやクライヴ・オーウェン、「 Dear フランキー 」の好演も記憶に新しい エミリー・モーティマー なども出演しています。
笑いの妙が詰まったエンターテイメントです、オリジナルの「ピンクの豹」にも負けない、面白いデキでした。



 フランス代表チームが中国代表に勝利した直後、フランス代表を率いるイヴ・グリュアン監督(ジェイソン・ステイサム)が何者かに殺される事件が発生する。そして混乱の中、彼が身につけていた高価なダイヤの指輪“ピンクパンサー”が消えてしまう。捜査を指揮するドレイフェス警視(ケヴィン・クライン )は、意外にもドジなクルーゾー警部(スティーヴ・マーティン )を捜査に抜擢する。そうして世間の注目を彼に集中させ、自分はのびのびと捜査を進めて手柄を独り占めにしようという魂胆だったのだが…。



この映画が”全くのオリジナル”と解釈できれば、結構面白い映画だと思います、ジャン・レノにあんなくだらない事をさせた映画は初めて見ましたし、スティーヴ・マーティン のドタパタぶりは本当に笑えました。
しかしやっぱりルパンの声が『山田康雄さん』以外には考えられないことと一緒で、ピーター・セラーズが作り上げた”クルーゾー警部”を、他の人が演じるのは難しいなぁと感じました。
クリ・カンは好きだけどショセンは『山田康雄さん』のマネ、何回もやっていくうちに自然と慣れてくるかもしれませんが・・・。
それと同じで慣れてはくるかもしれないですが、スティーヴ・マーティン の”クルーゾー警部”を受け入れるのにも、時間がかかるのかもしれませんね、やっぱりセラーズは凄かったんだなぁと思わされます。
僕は最初のカルディナーレが共演した『ピンクの豹 』が好きなんですけど、2作目以降に登場して来た「変な東洋人の召使ケイトー(確か加藤のつもりだったとか・・・)」との”カンフー・ファイト”が好きなんですよ、だから今作もその名残でジャン・レノが”クルーゾー警部”のスキをついて、パンチを食らわしたりしているんですが・・・・・・。
なんかジャン・レノ演じるポントン刑事が優秀だというのは、とてもいいアイデアだと思うのですがケイトーの役目もやらすというのは・・・・・・。
スティーヴ・マーティン はコメディ役者としても面白い作品を沢山残しています、『サボテン・ブラザース』や『愛しのロクサーヌ』、『 リトルショップ・オブ・ホラーズ 』や『花嫁のパパ』などの傑作コメディにも主演してますし、オスカーの司会も務めています。
でも”クルーゾー警部”をやるには"重すぎる"といったらいいのかな、セラーズのような"軽さ"が感じられ無いんですよねー、全く新しい”クルーゾー警部”像をつくるんだったら他にはチョット見当たらない気もしますが・・・・・・。
ともあれ、ジェイソン・ステイサムやクライヴ・オーウェン、ドレイフェス警視だけにしておくのは勿体無い気がするケヴィン・クラインにビヨンセ、エミリー・モーティマー も出ていますから面白い作品ではあります。
全く新しい『ピンクパンサー』と”クルーゾー警部”だと思えば、かなり面白い映画だと思います、お勧めします。