 | “ヘミングウェイの響き、メルヴィルの道徳観、ホーソーンの洞察力がここにある”と最大限の賛辞を浴び、1992年の全米図書賞ならびに全米書評家協会賞を受賞したコーマック・マッカーシー の名作小説、「すべての美しい馬」。 この原作に深く魅せられた個性派俳優としても活躍する"流離のジャムおじさん"ビリー・ボブ・ソーントン が、当時まだ伸び盛りだったマット・デイモン&ペネロペ・クルスを主役陣に迎えて映画化しました。 雄大なテキサスやメキシコの大自然をバックに、主人公の心の成長を詩的情緒豊かで丁寧に描いていました。 出演は「 ユーロトリップ 」にも特別出演していたマット・デイモン、「E.T.」「レジェンド・オブ・フォール果てしなき想い」のヘンリー・トーマス、「スリング・ブレイド」でもビリー・ボブとタッグを組んでいたルーカス・ブラック。「オール・アバウト・マイ・マザー」のペネロペ・クルス、「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード 」のルーベン・ブラデスに「ボイジャー」のサム・シェパード、「モンスター」のブルース・ダーンに「ターミネーター2」のロバート・パトリックなど、とても豪華です。
1949年テキサス、祖父が亡くなり、愛する牧場が人手に渡ることを知った16歳のジョン・グレンディ(マット・デイモン)は、17歳の親友ロリンズ(ヘンリー・トーマス)とともにメキシコへ向かうことにした。トラックの走るハイウェイを馬に乗り、南下していく二人だったが、途中で同じように馬に乗った、ブレヴィンズ(ルーカス・ブラック )と名乗る13歳ぐらいの少年に出会った。あきらかに嘘をついていると思われるブレヴィンズが同行するのを嫌がるロリンズだったが、ジョン・グレンディは邪険にできず、三人でメキシコへ向かうことになったのだが・・・・・。
とても優れた西部劇風味の青春ドラマだと思います、マット・デイモンは『ボーン・アイデンティティー』のジェイソン・ボーンよりももっと早くに、荒々しくてカッコイイ西部の男・カウボーイを演じていて、それまでの「ナイーブな頭のいい青年」といったイメージを払拭していたんですね、2000年の作品ですがいま観ましたよ。 ペネロペちゃんも若々しくて可愛かったですね、もともと演技力には定評がありましたが気の強くて綺麗なヒロイン、ペネロペちゃんは似合いますねー。 サム・シェパードに「T2000」のロバート・パトリックも、登場シーンは短かったですが不思議な存在感ありました。 ブルース・ダーンも近年にないいい役で、観ていて楽しかったです、こういう役彼にはとても似合いますね。 ルーカス・ブラックも良かったです、僕はテレビ・シリーズの「アメリカン・ゴシック」なども観ていましたが、若手だけどいい演技しますよね、"流離のジャムおじさん"ビリー・ボブとタッグを組んでいた「スリング・ブレイド 」も良かったですが。 ビックリしたのは「E.T.」のエリオット役のヘンリー・トーマス、「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」などにも出ていましたがなんかイマイチ、このまま消えていっちゃうのかと思っていましたが、この「すべての美しい馬」では見事にマット・デイモンの相棒役を演じあげていました。さすがに「スター・ウォーズ」を観て俳優を志しただけのことはありました、これからも彼の活躍を見守ってあげたいです。 とてもいい映画でした、後味も清々しくて爽やかな印象を与えてくれる青春ドラマでした、お勧めします、馬も自然も景色も美しかったです。 |