 | ドイツ発の、17歳の少女の輝きに満ちた青春時代です。 その裏側に潜む危うさと脆さを活き活きと描いた、ビターな味わいのガールズ思春期ムービーでした。 父親の浮気にショックを受けた少女がその浮気相手の女性への復讐をエスカレートさせていき、やがてそれが思いもかけない悲劇へと繋がって行き・・・・。 監督はドイツの新鋭マリア・フォン・ヘランド、主演のカティには「青い棘」にも出ていた"ドイツ期待の新人女優"アンナ・マリア・ミューエ、ステフィにもドイツ期待の新鋭「パフューム ある人殺しの物語 」のカロリーネ・ヘルフルトです。
17歳の女の子カティ(アンナ・マリア・ミューエ)とステフィ(カロリーネ・ヘルフルト)は幼なじみの大親友。しつけの厳しい家庭に育ったカティに対して、裕福な家庭のひとりっ子ステフィは明るく仲のよい両親のもとで自由奔放に育った。そんな2人の最大の関心といえば恋愛とsexのこと。ステフィは今の彼と付き合い始めて1年以上になるが、カティのほうはなかなか長続きしないのが悩みのタネ。ある夜、2人は行きつけの店で出会った男の子2人とおしゃれなクラブへと繰り出した。ところが、その店でステフィは父親と同僚の女性との浮気現場を目撃してしまう。大きなショックを受けたステフィは彼女の愛娘テッサ(ジェセフィン・ドメス )への復讐を誓うが…。
ドイツ発ですがアメリカも製作に加わっています、「スピードキング」みたいな感じで話している言葉が英語だったら、アメリカのガールズ・ムービーみたいでした。 カティ役のアンナ・マリア・ミューエは、どこかで見た覚えがあると思っていたら先日お勧めで紹介した「青い棘」に出ていました、"綺麗"とか"美しい"というよりは、"可愛らしい"女の子でした。 「青い棘」の時よりも随分感じが違うなぁと思ったら、こちらの「ビタースウィート」の方が2年早く撮られた映画でした、道理で幼いと感じるわけでした。 街の風景や女の子達のファッションはとても欧州的な感じを受けましたが、ストーリー展開や作風は『ヴァージン・スーサイド』や『乙女の祈り』といった作品から着想を得たのかな?? 大人へと背伸びしつつも正義感のある賢い女の子・カティを演じる、アンナ・マリア・ミューエの演技も良かったですが、もう一つ人物像がハッキリとしていないのは思春期だからなのか、ストーリーがいけないのか・・・・・・。 そういうところはありましたが、結構辛口だけど面白いドイツ産の青春ドラマでした、オススメします。 |