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「戦場のアリア」をお勧めします。

これも、「感動の実話」だそうです。

画像:senjyonoaria.jpg説明
2005年のアカデミー賞外国語映画賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされた、実話をもとにした戦争ドラマでした。
実際に第一次世界大戦下で起きた一夜限りの<クリスマス休戦>を題材に、戦時下で芽生えた敵国兵士たちの心温まる交流を描いています。
国や民族という大儀を取り払ったときに表れる生身の人間同士の交流は、まさに奇跡と呼ぶに相応しい一夜をつくりだしました。そんな彼らの姿がじわっと心に染み入ってくるからこそ、さりげなく戦争の意味を問うラストも胸に残るように思いました。
出演者も美しいダイアン・クルーガーに売れっ子のダニエル・ブリュール、ギョーム・カネなど国際色豊かで、この物語をより一層魅力的なモノにしてくれているようでした。



 1914年、第一次大戦下のフランス北部デルソー。わずか数十メートルを隔てて築かれた2つの塹壕。一方には優勢に進めるドイツ軍。もう一方にはスコットランド軍の援軍を得てねばり強く戦うフランス軍。激しい戦闘が続き、両軍とも譲らぬままやがてクリスマスを迎えようとしていた。そしてクリスマスの日、ドイツ軍の塹壕にはたくさんのクリスマス・ツリーが飾られた。その日、花形テノール歌手のニコラウス(ベンノ・フユルマン )は、皇太子の前で歌を披露することになり、本国からやって来たソプラノ歌手の妻アナ(ダイアン・クルーガー)と久々の再会を果たす。御前コンサートを終え塹壕に戻ってきたニコラウスは、ツリーを手にノーマンズ・ランドへ歩み出ると、素晴らしいテノールを響かせた。すると、スコットランド軍はバグパイプの伴奏で応じた。いつしか最前線には、3ヵ国の兵士たちによる“聖しこの夜”の合唱がこだました…。


一夜限りの”ノーマンズ・ランド”となった戦場の最前線に、クリスマス・イブがもたらした奇跡が描かれています、たった一つの美しい歌声がきっかけとなって、敵対する兵士どうしが束の間の温かな交流をもつさまを見事に描き出していました。
ダイアン・クルーガーもより一層美しさが増してきたようでした、戦場に咲く一輪の大事な花として、見事にオペラ歌手を演じ上げていました。
同じくドイツ出身のダニエル・ブリュールも、ヒゲはちょっとどうなんだろう?と思いましたが、ドイツの将校を淡々とした雰囲気で演じ上げていました、こういう役は淡々と演じた方がいいと思うので良かったのではと思いました。

ドイツ軍とスコットランド・フランス軍の”ノーマンズ・ランド”は、クリスマス・イヴの一夜限りの<クリスマス休戦>の中で響き渡る歌声。
戦争という"大量殺人事件"の真っ只中で起きた”クリスマス休戦”は、見ているこちらをも暫くの間奇跡のような瞬間へと誘ってくれます、"戦争"というお互いに殺し合う残酷な時代の中だからこそ、余計に寮群の濃密な時間が引き立ちます。
ラストまでもう少し丁寧に描ききれていれば・・・、という思いはありましたがいい映画だったと思います、戦争という極限状態の中の夢のような実話を堪能してください、オススメします。