 | “オーリー”の愛称で大ブレイク中のオーランド・ブルームが、コスチューム・プレイや人間以外のモノではなく、初めて現代劇に主演したヒューマン・ドラマです。 仕事で取り返しのつかない失敗をした青年が、父親の葬儀で訪れた田舎町エリザベスタウンで再生の道を歩み出す姿を、雄大な南部の風土をバックに描いています。主人公ドリューが旅先で出会うユニークなヒロインを、キルスティン・ダンストがはつらつと好演していました。また母親ホリー にはスーザン・サランドンが扮していて、劇中もっとも感動的なワンシーンを演出するなど、”レゴラス”(オーリーって書いてありましたが僕にはコチラの方がピント来ます)のハンサムぶりに加えて、女優陣の印象的な演技にも注目してもらいたいですね。他にもジェシカ・ビールやアレック・ボールドウィン、ブルース・マッギルなどが脇をかためています。 監督は『ザ・エージェント』『あの頃ペニー・レインと』などで、アメリカの心を描き続けているキャメロン・クロウです。センチメンタルながらも力強い人間讃歌を編み上げる手腕はすでに名匠の域で、ロック評論家出身のクロウ監督ならではの選曲による音楽もドラマを心地よく盛り上げてくれています。
シューズ会社に勤務するデザイナー、ドリュー(オーランド・ブルーム)は、長年開発に打ち込んできた画期的なシューズが10億ドルもの大損害を招き、会社をクビになってしまう。恋人にも捨てられ生きる望みを失ったドリュー。そんな彼に追い討ちを掛けるように、故郷を訪れていた父親が心臓発作で亡くなったという報せが届く。父の葬儀のためにケンタッキー州の小さな街、エリザベスタウンへと向かうドリュー。失意の彼は飛行機の中で、陽気でお節介焼きのフライト・アテンダント、クレア(キルスティン・ダンスト)と出会うのだが…。
今回のキルスティン・ダンストは可愛かったですねー、キルスティン・ダンストの「チアーズ!」最強説は僕の中では変わりませんでしたが、「スパイダーマン」のキルスティン・ダンストよりは圧倒的に可愛らしくてチャーミングでした。 まぁ同じヒロイン役でも「スパイダーマン」などとは違った役どころでしたが、大人になったキルスティン・ダンストはこう使うんだという、見本のような映画でしたね、とても魅力的に描かれてましたし演じていました。 勿論主演のオーランド・”レゴラス”・ブルームも失敗と父の死に押し潰されそうになりながらも、クレアや家族に”エリザベスタウン”の住人達に、生きる力と勇気をもらって行く、ドリューを好演していました。 「ロード・オブ・ザ・リング 」シリーズや「トロイ」でも、少し陰のあるナイーブな青年を演じさせるとぴピッタリですね、ここでも明るさの中にも挫折しそうな脆さを持った、主人公ドリューを演じきっていましたものね。 ドリューの妹役のジュディ・グリアも可愛らしかったけど、母親役のスーザン・サランドンは良かったですね、とくにラスト間際のシーンには感動しました、殆ど独演状態らなるんですが圧巻でしたよ、流石オスカー女優!! 脇をかためていたブルース・マッギルや最近のハマり役をやっていたアレック・ボールドウィンもさすがでしたが、個人的にジェシカ・ビールの出演時間が短いのが頭にきましたが、ドリューの元恋人役なので仕方が無いですかね。 でもドリューの大失敗ブリがいまひとつハッキリ伝わってこなかった気がするので、ジェシカにもう少し登場させて、オーリーの失敗ブリを伝えるのも手だったとも思います。 でもオーランド・ブルームは、こういうラブ・ストーリーの主人公にピッタリですね、ナイーブな好青年をやらせたら天下一品ですね。 僕の中では”キルスティン・ダンスト大復活”と呼べる作品でした、爽やかな青春ラブ・ストーリーでした、お勧めします。
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