 | 黒い衣装を身にまとい“Man in Black”の愛称で親しまれたミュージシャン、ジョニー・キャッシュの生涯を、自伝をもとに映画化したものです。 ハッキリいって僕は名前くらいしか知らなかったし、曲も聴いたような覚えがある程度でした、でもこの話が実話に基づいたものらしいので、こんなお話が実話だったら凄いなと思いました。 '50〜'60年代を代表するカントリー、ロカビリー、ロックのヒット曲が満載でした、それも主演の2人のホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンの、吹替えなしの歌声は素晴らしかったです!! 「ムーラン・ルージュ」のニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの時のように、僕は2人の歌声に感動しました。 その“なりきりぶり”に、ゴールデン・グローブ賞の受賞は当然と思えるでしょう。 彼らと同時代を生きたエルヴィス・プレスリー、ジェリー・リー・ルイスの登場(演じた俳優のそっくりさん)も、ファンには嬉しいスパイスでした、エルビスとのカラミをもっと見たかったですね。 監督は「17歳のカルテ 」のジェームズ・マンゴールド 、ジョニー・キャッシュに”悪人顔大魔王”ショーン・ビーンの下にランクするホアキン・フェニックス。ジューン・カーター役にはこの演技でオスカーを獲得し、ライアン・フィリップと分かれたリース・ウィザースプーン。T−2000のロバート・パトリックや、「 モナリザ・スマイル 」のジニファー・グッドウィン (ジェニファーじゃなくてジニファー) なども出ていました。
綿花栽培の小作で生計を立てる貧しい家庭に生まれたジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)。酒に溺れ、暴力を振う父に怯える毎日だったが、そんな彼の心の支えは優しい兄ジャックとラジオから流れてくる少女ジューン・カーター(リース・ウィザースプーン )の歌声。ところがある日、その最愛の兄が事故で亡くなってしまう。父はお気に入りのジャックのほうが死んだことを嘆き、そのことがさらにジョニーの心を深く傷つける。やがて成長したジョニーは2年の軍隊経験を経て初恋の女性ヴィヴィアン(ジニファー・グッドウィン )と結婚、訪問セールスの仕事に就く。しかし仕事はうまく行かず、趣味のバンド演奏をまるで理解しないヴィヴィアンとの間にも溝が深まるばかり。その後、プロのミュージシャンとなったジョニーは、全米中をツアーする中で、少年時代の憧れ、ジューン・カーターとの共演のチャンスを得るのだった・・・・。
やっぱりホアキン・フェニックス、演技が上手くなりましたね、いつもホアキンが出てくるサイには必ず書いているんですが、もう”リヴァー・フェニックスの弟”なんて枕詞はいりませんね。 リヴァーは大好きな俳優さんで僕と同い年、いまでもドラッグ中毒で亡くなったなんて信じたくはありませんが・・・。 リヴァーの最後を看取ったのはレッチリのフリー(マイケル・バルザリー、なんか仲良さそうな感じですよね)だそうですが、救急車を呼んだのは弟であるホアキン・フェニックスです。未だに信じられないんだけどな・・・・、フリーと親友だったと言う事はそういうことなのかな、ホアキンもその場にいたんですかね? 相方のリース・ウィザースプーンがオスカーに輝きましたが、 リースにあげるんならホアキン・フェニックスにもあげなさいよと思いました。 そのぐらい上手かったし、なんてったって歌が抜群に上手い、流石ベジタリアン!! もともと太ってはいないですが、ちゃんと顔の影とか変わるぐらいに太ったり痩せたりしていました、やっぱりホアキンにはこういう役がにあいますよね。 リース・ウィザースプーンはオスカー獲っただけあって立派でしたね、歌の上手さだけじゃなくてしっかりジューン・カーターを演じていました、”ジューン・カーター”ってあんまりしりませんが。 去年の授賞式では相変わらずの仲睦まじい夫婦に見えましたが、ついに2006年の10月に離婚してしまいましたね、超イケメン俳優のライアン・フィリップと。 本当は夫だったライアン・フィリップの方が、演技力も認められていたんですよね、僕もライアン・フィリップって綺麗な顔が邪魔をして、彼は損をしていたと思います。「クラッシュ」にもライアン・フィリップ出ていましたが、やっぱり演技力あると思います。 でもこの映画でのリース・ウィザースプーンは素敵でした、ジューン・カーターになりきってたと思います、ホアキンと同じく歌もメチャメチャ上手かったし、声も物凄く良かったです。 普通のこういった映画って、結婚してからの事も描かれていたりしますよね、でも「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 」のタイトル通りにこの映画は、ホアキン演じる ジョニー・キャッシュが、リース演じるジューン・カーターにたどり着くまでを描いていたように思います、そのあたりが新鮮に映りました。 最近多い「実在の人物」シリーズの一本ですが、ホアキンとリースの歌は凄かったです、献身的な妻を演じるリースも素敵でした、お勧めします。
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