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「綴り字のシーズン」をお勧めします。

娘イライザは賢い子です。

画像:tsuji01.jpg説明
熱狂的な大会として知られるスペリング・コンテストをモチーフに、家族崩壊の危機と再生への希望を描いたドラマです。
ぼくもそうですがこの”スペリング・コンテスト”って皆さんもあまり馴染みがないですよね、僕も名前ぐらいは知っていましたが、アメリカ国内ではかなりメジャーなのだそうです。よく映画にも、”スペリング・コンテスト”の話題が取り上げられたりしていますよね、日本で言う”漢字検定”に近そうそうですが、なんか微妙に違う気もします・・・・。
一見何の問題もなく理想の家族に見えた一家が、娘のスペリング・コンテスト出場を機に、様々なほころびをあらわにしていく姿を描いていきます。
原作はマイラ・ゴールドバーグの同名小説だそうです、主演は「プリティ・ウーマン」「運命の女」のリチャード・ギアと、「ポンヌフの恋人」「イングリッシュ・ペイシェント」のジュリエット・ビノシュ。スペリングの才能を開花させる、とても賢い娘役を演じた新人フローラ・クロスの、演技が各方面から高い評価を受けたそうです。他にも「 イングリッシュ・ペイシェント 」などの監督の名将アンソニー・ミンゲラの息子のマックス・ミンゲラや、「 ブルークラッシュ 」のケイト・ボスワースなどもでていました。



 宗教学者の大学教授ソール・ナウマン(リチャード・ギア )は、家では家事もこなす理想的な夫にして良き父親だった。しかし11歳の娘イライザ(フローラ・クロス )は、何ごとにも完璧を求める父の愛情はすべて優秀な兄アーロン(マックス・ミンゲラ )に向けられていると感じ、寂しさを噛みしめる。ところがある日、イライザは学校のスペリング・コンテストで優勝すると、地区大会でも圧倒的な強さで勝ち進む。思いもかけなかったイライザの才能はソールの学術的な興味を強く刺激し、彼の関心はアーロンからイライザへと一気に傾く。しかしある秘密を抱える母ミリアム(ジュリエット・ビノシュ )は、全国大会へ向け特訓に励む父と娘の姿を不安な目で見つめていた・・・。


この映画の説明では、ソール・ナウマン(リチャード・ギア )が、娘エリー(イライザのこと、フローラ・クロス )の”スペリング・コンテスト”を勝ち進んでいくうちに、その才能を認めて兄から妹に関心が移り、家庭が崩壊して行くというような説明でした。
が、エリー(イライザのこと、フローラ・クロス )の”スペリング・コンテスト”がキッカケとなり、父親や母親や兄たちのそれまでの小さなほころびがやがて大きくなり、様々な問題が起きてくるというお話でした。

父のソール・ナウマン(リチャード・ギア )は真面目な大学教授の父親でした、兄の教育(アーロンはチェロが得意だったようです)に熱心でしたが、娘の”スペリング・コンテスト”で見せた凄い才能に気がつくと、ナウマンパパの愛情は妹で娘のイライザ(劇中では殆ど愛称のエリーでした)に集中して行きました・・・・。
このことが引き金となって、家族の結束していると思っていた絆は崩れていくんですが、エリーは家族の関係がおかしくなってきている事を敏感に感じ取るんですね、自分の”スペリング・コンテスト”がいけないのかと思っていくわけです。

そこでエリーはある決断をします、お母さんが少し精神的におかしくなって行ったのもお兄ちゃんが異教徒になってしまったのも、お父さんが今まで自分には関心が無かったのに”スペリング・コンテスト”で自分が凄い才能を見せると、愛情や関心が自分一辺倒になってしまったのも全て”スペリング・コンテスト”での才能がいけないと。
実際はお母さんは小さい頃に両親を亡くした事と、旦那であるソールの愛情が自分以外を中心にまわるようになって、精神的に少しおかしくなってきて盗癖を重ね、今し病院のお世話になっています。
兄のアーロンは自分に向きすぎていた父親の愛情を、なんとか妹にもと思っていたのですが、いざ父親の愛情が妹に移ってしまうと急に思春期に入ったように、チャーリ(ケイト・ボスワース、ここでも可愛かったな)と一緒にヒンズー教?に走ってしまいます。
お父さんはお父さんで、自分を構ってくれているのはいいんですが、今度は自分の事に一所懸命になりすぎて家族への愛情がおかしくなってきてしまった。
どうやら娘のエリーは父や多くの学識者が立ちいる事のできなかった領域に、足を踏み入れてしまったようで、いざ入ってみると大した事無かったなと思えてきたのか、家族の絆ょを取り戻すために最後に全盛時のアントンの延髄切りのような大技を仕掛ける・・・・・。

ホントにイライザ(エリー)を演じたフローラ・クロスは、凄い可能性を秘めた女の子ですね、とてもみずみずしく演じていたと言う言葉がピッタリしていました、この先がとても楽しみでした。凄い美人と言うわけでもありませんが、まだ子供ですし限りない未来を感じさせてくれました。
兄のアーロンを演じたマックス・ミンゲラも、「彼は絶対に親の七光りで出ているんだろ」と思っていましたが、演技とても上手かったです、ブラピやじョニー・Dとは違いますがいい俳優になれると思いました。
いい演技をしても必ず相手女優の方が評判になるリチャード・ギア と、「隠された記憶」でも少し老けたけどいい味だしてるジュリエット・ビノシュも、頑張ってました。

果たして、”スペリング・コンテスト”の結果とこの”ナウマン・ファミリー”の絆は上手く綴られていくのでしょうか・・・・・・、お勧めします、フローラ・クロスがとてもイイです。