>>一覧  >>修正   前へ<<  >>次へ


「ベーゼ・モア」をお勧めします。

フランス産のバイオレンスです。

画像:02.jpg説明
内容があまりにも過激だとして、フランスで上映禁止騒動が起きたという話題作です。
僕はこの映画は非常に”バイオレンス”で”エロティック”ということだったので、早速観る事にしました。
フランスというのはもともと映画の表現には寛大な国なので、そこで上映禁止とは何事かと思いましたが、確かにこの内容に不快感を持つ人もいることでしょう。
原作・脚本・監督はこの映画が監督デビュー作となる、ヴィルジニー・デパントという女性です。友人のコラリー・トラン・ティという女性がじょせが共同監督&脚本としてクレジットされています。トラン・ティ監督は、元ポルノ女優だったとか、なんか納得できます。
見ず知らずの女同士ナディーヌとマニュが偶然出会い、セックスと暴力に満ちた旅をするというこの映画を、女性の監督2人が撮っているというのも何かの縁ですかね、種円の2人のカレン・バックとラファエラ・アンダーソンも、元ポルノ女優さんだそうです。



 互いに大事な人を殺し、運命的に出会ったふたりの女の子ナディーヌ(カレン・バック )とマニュ(ラファエラ・アンダーソン)。意気投合し、あてのない逃避行の旅に出る。現金や銃を強奪し、男を誘惑してセックスしては殺していく“無敵のガールズ”ナディーヌとマニュの行き着く先は……。



こんな映画だったら、確かに「上映禁止」運動が起きても不思議じゃないと思います、SEXしたい時にして人をバンバン殺していきますから、理由もなく。
フィルムではなく、デジタルビデオで制作しているらしいです、そのお陰で変な臨場感のようなものがでたように思います。
主演女優の二人カレン・バック とラファエラ・アンダーソンが元ポルノ女優で、セックスシーンはすべて「本番」であるそうです、レイプ・シーンも。
確かにレイプ・シーンもセックス・シーンも、凄く恐くて迫力があります、あまりに迫力がありすぎてちっともイヤらしく感じませんでした、ラファエラ・アンダーソンの落ち着いたというか無表情の演技が凄かったです。
ここまで簡単に人を殺していると、当然ながら弾圧も受けるでしょうね、女性や男だけでなく子供なんか(映画ではカットされていました)もバンバン殺しています。
カレン・バック とラファエラ・アンダーソンは写真の通り、綺麗だし素敵でした。エロティックなシーンにも目が行きますが、テンポの良さと音楽と、あまりに多くてこちらがビックリしてしまうようなバイオレンス・シーンの連続に、スケベな心が入り込めるような余地はありませんでした。
本当に簡単に人を殺していきます、僕は○○の○にピストルをあてて、その人を撃ち殺すシーンをはじめて見ました、凄かったです。
ただ意味も見境もなく簡単に人を殺したりセックスしたり、あまりにアッケラカンとしたところが批判されてしまったんだろうけど、そのことがこのナディーヌとマニュの行為の狙いというか主題だったんじゃないかな、僕はそう思いました。
これが主人公が””男2人組”だったりとか”彼女達も本当は悪いと思って知りながらも、殺人やセックス”に走ってしまったという設定だったら、こんな”上映禁止騒動”なんか起きなかったんじゃないかな??そう感じました。
しかしカレン・バックはポルノ女優のままで終らせておくのは、勿体無い気がします、ハリウッドによんで欲しいですね、他の映画でも見てみたいです。
凄いバイオレンス・フルでエロティックな映画でしたが、僕はそのことが逆にこの映画の狙いであり本質であると思いました、家族で楽しく見られるような映画ではありませんが、お勧めします。