 | の映画も早く観てみたい一本でした、各映画賞をほぼ総ナメにした「ブロークバック・マウンテン」を押しのけて、オスカーの作品賞を獲得した作品でしたからね。 クリント・イーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』で、劇場用映画の脚本家デビューを果たしたポール・ハギスの初監督作品です。 天使の街、ロサンゼルスで紡がれていくさまざまな人種、境遇の人々の物語を鮮烈に描いたこの「クラッシュ」は全米公開されるやいなや、メディアからの絶賛を浴びてアカデミー賞の作品賞、監督賞ほかにノミネートされました。この素晴らしい脚本にスターがこぞって出演を希望、『 アウトサイダー』のマット・ディロンに『ホテル・ルワンダ』のドン・チードル、『あなたが寝てる間に…』のサンドラ・ブロックに『 Ray/レイ』のテレンス・ハワード にと、枚挙に暇のない程のスター達が勢ぞろいしています。 胸をわしづかみにされるような衝撃の、そして現代を生きるわたしたちの本当の姿を痛いほどの眼差しで容赦なく刺してきます。リアリティに徹した演出は、観る者を画面から一瞬でも目を離すことを許さない、緊張感を持続させてくれました。
クリスマスを間近に控えたロサンジェルス。黒人刑事グラハム(ドン・チードル )とその同僚でヒスパニックの恋人リア(ジェニファー・エスポジット )。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド(ショーン・トーブ )。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニー(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス )とピーター(ラレンズ・テイト )。地方検事のリック(ブレンダン・フレイザー )とその妻ジーン(サンドラ・ブロック )。差別主義者の白人警官ライアン(マット・ディロン )と同僚のハンセン(ライアン・フィリップ )。裕福な黒人夫婦キャメロン(テレンス・ハワード )とクリスティン(サンディ・ニュートン )。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。
この映画は間違いなく、一昨年に起こった”イーストウッド・フェア”の名残で、『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本していたポール・ハギスが、『ブロークバック・マウンテン』から作品賞を奪い取ったのだと思っていました。 しかしこの作品を観て、もし僕がアカデミーの会員だったら『ブロークバック・マウンテン』ではなく、『クラッシュ』に投票していたかもしれませんでした。 しかし登場人物の多さにはビックリさせられますね、上記以外にも『 TAXI NY 』のジェニファー・エスポジットに『ハムナプトラ』のブレンダン・フレイザー、結局去年リース・ウィザースプーンと破局した『 Re:プレイ 』のライアン・フィリップに、『M:I-2』のサンディ・ニュートンなど、豪華スターの共演となりました。 群像劇なんですが、本当にコレだけの人達がそれぞれ主役で、『ラブ・アクチュアリー』のように絡み合ってはいないものの、出演者達が微妙に絡み合っていました。 人の善と悪の両面を描いていました、もう少し丁寧に描写したほうがいいと思うシーンもありましたが、素晴らしい映画だと思いました。 この作品は言ってしまうと元も子もない作品となってしまうので、ここでは多くを申しません、僕はマット・ディロンのお話と、”妖精の透明のマント”のお話が最高でした!! お勧めします、この映画がオスカーに相応しい作品なのか、あなた自身の目で確かめてください!!
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