 | 1979年、ジェームズ・ブローリン、マーゴット・キダー主演で公開された『悪魔の棲む家』。この大ベストセラー「アミティヴィルの恐怖」を映画化した『悪魔の棲む家』が、リメイクされて蘇りました。 本国アメリカで大ヒットを記録したこの作品は、日本のホラーファンにも熱狂的に受け入れられました(僕も小学生のときにはじめて見ました、恐かったです)。今もカルト的な人気を誇るこのオリジナル版ですが、ニューヨーク州で実際に起こった出来事を基に作られています。どこまでが本当でどこが脚色してあるのかは分かりませんが、実際に殺人事件はあったみたいです。 そしてついに、現実に起きたエピソードをさらに追加し恐ろしさを増したこの作品が出来ました。 ドキュメント・ホラーとも言えるようなこの「悪魔の棲む家」、惨殺事件が起きた家に引っ越してしまった一家の運命は? 『ブレイド3』のライアン・レイノルズが、家から聞こえる謎の声によって追いつめられていくジョージに扮し、迫真の演技を披露してくれています。母親のキャシーを演じたメリッサ・ジョージ も、「ダーク・シティ」や「マルホランド・ドライブ」なに出ていたようですが、今回はおそらく初の主役クラスの演技だと思いますが、結構良かったと思います。
1974年11月13日午前3時15分、ダッチコロニアル様式の大邸宅の地下室で、長男ロナルドが目を覚ました。ショットガンを手にした彼は、家族全員を次々と射殺した。1年後、ジョージ(ライアン・レイノルズ)とキャシー(メリッサ・ジョージ )が子供たちとの暮らしのために、破格の値が付けられたこの大邸宅を購入。そこに恐怖が潜んでいるとも知らずに……。引っ越し直後から、家の中には謎の囁き声が響き、不気味な出来事が起き始めた。そして奇妙な行動がジョージを支配するようになり、キャシーは不安を覚える。
オリジナル版はかなり昔に観ましたが、もう少しオカルト食が強かったのではないかと感じました、あのレンガをハンマーで壊すシーンは覚えています。 今作は前回よりも「家族の絆」を意識して、ホラー映画なんだけど心理サスペンスのようにも思えました。 オリジナル版では幽霊少女は姿を現さなかったけど、リメイク版では姿を現していることや、家に越してから態度が豹変してゆくジョージが、このリメイク版では家の外に出るとその効力がなくなる等、全作とは違ったアプローチをしかけてきています。 結構その違いは上手に演じていたと思いますよ、ライアン・レイノルズは、結構ややこしかったですけど。 キャシー役のメリッサ・ジョージも良かったです、ジョディ・フォスターの「フライト・プラン」の神経質そうな母親役とは違い、愛する夫と子供達の間で苦しむ母を上手に演じてました。 色々調べたらこの「アミティヴィルの恐怖」は、結構嘘があったりしたそうです、早くから指摘されてもいたそうです。 しかし一家惨殺のあった家にラッツ一家が越してきたことや、最後の結末は事実みたいです。 ちょっと映画と違うのはこれが経済面でのトラブルによるもので、そんな夫妻の前に現れた惨殺事件の弁護士が夫妻に「本にしないか」と持ちかけたとか。映画の設定にもあった“家に棲みつく悪魔の仕業”にしてしまおうとしたとか。 一方で夫妻にとっては、体験談を出版することで多額の収入を得ることが出来るという話であったためこれを承諾して、ベストセラーが誕生したとか。 動機は不純ですが、とりあえず実話と言うことらしいです、前作よりは面白くなっていたかな!?お勧めします。
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