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「フライト・プラン」をお勧めします。

ここでもショーン・ビーンが!!

画像:flightplan.jpg説明
全米で2週連続No.1のヒットを記録した、ジョディ・フォスター主演のサスペンス・スリラーです。
ジョディは前作『パニック・ルーム』に続いて、再び“絶体絶命の状況で娘を守り抜く母”を熱演しています、実生活でも母になったそうですがここのところすっかり”強い母”としての役柄が増えて板についてきましたね。
『羊たちの沈黙』『告発の行方』の両オスカー受賞作を挙げるまでもなく、腺病質そうな彼女のルックスはやっぱりシリアスなサスペンス映画によく似合います。「ロング・エンゲージメント」のような、意外な作品にも出て欲しいですが。
加えて今回は“高度1万メートルの密室”という魅力的な舞台装置が、この「フライト・プラン」を大ヒットを導いた要因でしょうね。
映画の中で登場する「E−474」は、次世代の巨大旅客機として映画用にデザインされたものらしいのですが、実際に奥行き240フィート、長さ300フィートという史上最大級のセットが作られ、観客に本物の旅客機に乗り込んでいるかのような錯覚を与えてくれています。僕もセットではなく、本物に乗りこんで撮影しているのかと思いました、騙されました。
監督はドイツの新鋭ロベルト・シュヴェンケ、共演にピーター・サースガード やグレタ・スカッキ、エリカ・クリステンセン など。
そしてここでも、”悪人顔大魔王”のショーン・ビーンが、機長を演じていて「スタンドアップ」同様、今までになかった役でもイキイキと魅力タップリにスクリーンを駆け巡っていました。


突然、夫の死を知らされ、深い悲しみと喪失感を胸に抱きつつ、6才の娘ジュリアと共にベルリン発ニューヨーク行きのジェット飛行機に乗り込んだ女性航空機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)。奇しくもこの飛行機は、彼女自身が設計した最新型のジャンボ・ジェット機だった。ところが飛行中の機内から不意にジュリア(マーリーン・ローストン)が姿を消し、すっかりパニック状態に陥りながら、カイルは必死で娘の姿を探し回る。けれども乗客、乗務員の誰一人として、ジュリアの姿を見た者はおらず、そのうえなんと、乗客名簿にすらジュリアの名前が載っていないことが判明。周囲から彼女の精神状態をいぶかしむ声も挙がるなか、カイルはそれでもなおかつ強硬に娘の捜索を機長のリッチ(ショーン・ビーン)に要求し、必死で機内を探索して廻るのだが…。



確かにジョディ・フォスターは強い母が似合いますね、『羊たちの沈黙』『告発の行方』の頃から時間が経って、イメージ的にはベテランの域に達していますが、「ロング・エンゲージメント」のようにまだまだヒロインとしてもイケています。
「ダウンタウン物語」は小さかった頃に見ましたが、大きくなっても面白くて何回もみた作品で、子の女優さん大きくなったら凄く綺麗でいい女優さんになるだろうなーと思ったものでした。
ハリウッドは多いでしょ、大好きだったリバーは死んじゃって弟が頑張ってるし、最近ではブラッド・レンフロやマコーレー・カルキン、「こいつは薬の心配はないな」と思っていたハーレイ君も堕ちてしまった。
ハリウッドで子役から(アイドル)順調に育っていく事は難しいんでしょうね、ダコタやアンナソフィア・ロブなんかは順調に大きくなって欲しいものです。
内容的にはまあまあ良かったと思います、いきなりジョディ・フォスターの態度が妙だったから、ジュリアは本当にいないんだと思ってしまうくらい”狂気”に満ちた演技を披露してくれてましたね。
でもそのお陰で物語の前半からジョディのことを、”厚かましくてエラぶった母親だなぁ”と思っていました。
それぐらい娘の事を思う強い母という印象を与えようとしていたのかな、娘を守る強い母には違いないんだろうけど、なんかああいう描き方だと精神をすり減らしている厚かましい母親にしか見えないです。
それが狙いなのかもしれないけど、娘がいると確信したジョディの理由も弱い気がしました、だから「そんな理由で強気に出ていいのかよ」とも思いました。
それからピーター・サースガードもエリカ・クリステンセンも、ジュリア役のマーリーン・ローストンも頑張っていましたが、やっぱりここでも”悪人顔大魔王”のショーン・ビーンが良かったですね。
”悪人顔大魔王”のショーン・ビーンは、こういった「静かなトーンでゆっくり話す正義漢」といった役が素晴らしく合いますね。
でも強い母を意識したつくりのあまり、ジョディ一人が活躍してしまった印象がありました、もっとショーン・ビーンを上手く使った方が面白くなったのではと感じました。
とは言っても、ナカナカ面白い映画でした、またまた”強い母親”のジョディ・フォスターが観られました、お勧めします。